世界史を好きになるおもしろい世界史漫画おすすめ3選(高校生向け)を元高校社会科教員が徹底解説します。
こんな方におすすめ
- 世界史を好きになる方法を知ってテストの点数を上げたい高校生
- 歴史漫画は教科書みたいでつまらなくて読めない人
こんにちは、元高校教員(世界史の先生)のみずきです。
「世界史の授業つまらない。世界史を好きになる方法が知りたい。」
この記事では、そんなあなたに読んだら絶対に世界史を好きになる3つの漫画を紹介します。
結論、こちらの3つです!
それぞれのおすすめポイントを解説していきますね。
高校生におすすめの世界史漫画3つ【おもしろいものだけ】
それでは、高校生におすすめのおもしろい世界史漫画3選について解説していきます。
世界史おすすめ漫画①キングダム
紀元前3世紀の古代中国の春秋戦国時代末期を舞台にして、後の始皇帝となる秦王政と、秦の武人である主人公・信の活躍を中心に描かれている中国時代劇である。信は後の秦の大将軍・李信であることがあらかじめ明かされている。
Wikipedia
- 古代中国紀元前3世紀:春秋戦国時代秦の始皇帝となる秦王政&天下の大将軍を目指す信(後の将軍:李信)の話
- 作者:原泰久週刊ヤングジャンプ(2006年~)
中国史を勉強するときって、漢字が多いし、国が滅んでまたできてって同じことの繰り返しでつまらないと感じることありますよね。
そんなときに読んで欲しいのがキングダムです!
おすすめポイントは3つ
- 引き込まれるスピード感のある展開(特に初期)
- 歴史につきものの権力争いがリアル!(兄VS弟、影の権力者など)
- 集団戦法が具体的で細かくて勉強になる!
歴史学習を好きになるには、歴史のイメージができるかが大事です。
キングダムって、主人公・信が立身出世を目指して努力・葛藤する様子や、仲間と切磋琢磨して時に死別する悲しみなどがリアルなんですよね~。
あと、作中で描かれる集団戦法が本当に細かくて、次の一手を考えるのが謎解きのようで楽しい!
「この窮地をどうやって乗り越えるの!?」って場面がたくさん出てきます。
ハラハラドキドキの展開だけど、最後はうまく解決して中国統一に向かっていくのが痛快な漫画です!
世界史おすすめ漫画②ヒストリエ
紀元前4世紀の古代ギリシア世界を舞台に、マケドニア王国のアレクサンドロス大王(アレキサンダー大王)に仕えた書記官・エウメネスの波乱の生涯を描いている。エウメネスはプルタルコスの『英雄伝』(対比列伝)などにも登場する実在の人物である。
Wikipedia
- 古代ギリシア
- 紀元前4世紀
- エウメネス(アレクサンドロス大王の書記官)の半生
- 作者:岩明均
- 月刊アフタヌーン(2003年~)
『寄生獣』で有名な岩明均さんの歴史漫画、ヒストリエ。
世界史の学習ではかなり初期に登場する古代ギリシアを舞台に、オリエントとギリシア世界を統一するアレキサンダー大王の書記官を務めたエウメネスの半生を描いた作品です。
おすすめポイントは3つ!
- 『寄生獣』さながらの不気味な描写(グロすぎというわけではないです)
- アリストテレスやアレキサンドロス大王(アレキサンダーと同じ)など実在した人物が登場する
- 主人公エウメネスが事件を解決していくのが頭良くてかっこいい!
絵は淡泊なんですが、特に遊牧民族スキタイの話なんかはグロくておもしろい(笑)。
そういう意味では、ヒストリエは大人向け(小学生はやめといた方がいいかも)ですね。
読んでおくと世界史の授業で登場人物の名前が出てくるので、歴史のイメージがしやすいです!
世界史おすすめ漫画③ヴィンランド・サガ
11世紀初頭の北ヨーロッパ及びその周辺を舞台に繰り広げられる、当時世界を席巻していたヴァイキングたちの生き様を描いた時代漫画である。タイトルのヴィンランドは北アメリカ大陸にあったとされるヴァイキングの入植地のひとつで、主人公のトルフィンは11世紀に実在したと言われるアイスランド商人ソルフィン・ソルザルソンをモデルにしている[2]。
Wikipedia
- 11世紀初頭のヨーロッパ(北欧)
- ヴァイキング(いわゆる海賊)の少年トルフィンの成長と挫折を経て本当の戦士を目指す物語
- 作者:幸村誠
- 週刊少年マガジン→月刊アフタヌーン(2005年~)
11世紀の北欧を中心に海賊活動をしていたヴァイキングたちの話です。
おすすめポイントは3つ!
- ヴァイキングの戦士たちの死生観がリアルに伝わる!
- 「平和の実現のためには、戦わなければならない」という理想と現実とのギャップに心が揺さぶられる!
- 絵の描き込みがすごい!鎧や舞台となる場所の描写が丁寧なので漫画に引き込まれて没入できる!
キングダムとも似ているんですが、ヴァイキングの王を目指す男と戦士たちが平和を実現するために戦いを繰り広げるんですね。
戦いの過程を読み進める中で、「どのように死にゆくのか(≒死生観)」「平和のために多くの命を犠牲にすることへの疑問と葛藤」などがリアルに感じられます。
世界史を好きになる3つの方法【おすすめは漫画】
世界史を好きになる方法は3つあります。
- 世界史の漫画を読む(フィクション可)
- 世界史の先生と仲良くなる
- 海外旅行で世界史の舞台を体験する
①世界史の漫画を読んでみる(フィクション可)
ポイントは学習漫画じゃない世界史系の漫画(フィクションOK)を読むことです。
正直、世界史の学習漫画ってつまらないですよね?
歴史に忠実で参考になるけど、教科書みたいで読んでると眠くなっちゃう!(私がそうでした)。
無理して学習漫画を読もうと思っても、結局読め進められずに世界史も苦手のままになってしまいます。
大事なのは、まず歴史のイメージをつかんで世界史に興味を持つこと。
だから、おもしろくて楽しく読める漫画を読むことが、世界史が好きになるために重要なんですね。
私は先ほど紹介した漫画を読んで世界史を好きになりました。当時のイメージが湧いたのがかなり大きかったです。
②世界史の先生と仲良くなる
歴史自体に興味を持てない人は、思い切って世界史担当の先生と仲よくなってみましょう。
好きな先生の授業なら
- 寝ないで授業を受けられる
- 試験勉強も頑張れる
だからテストの点数も高くなります。
テストの点数が上がると先生も嬉しいものですよ。
③海外旅行で世界史の舞台を体験する
海外旅行をして歴史の舞台を実際に観光できるとイメージがつかみやすいです。
ですが、このご時世なので映画や漫画で歴史の舞台を想像してみましょう。
高校生におすすめの世界史漫画を読んで点数を上げよう!
おさらいとして記事の内容をまとめると、世界史を好きになる方法は3つありました。
- 学習漫画ではない世界史の漫画(フィクション可)を読む
- 世界史の先生と仲良くなる
- 海外旅行で歴史の舞台を見てみる
おすすめは世界史系の娯楽漫画を読むことです。
世界史のおもしろい漫画3つを読む順番
年代順だと「ヒストリエ」→「キングダム」→「ヴィンランド・サガ」ですが、個人的には巻数の少ない順に読むことをおすすめします。
つまり、「ヒストリエ」(11巻)→「ヴィンランド・サガ」(24巻)→「キングダム」(59巻)の順番ですね。※2020年10月時点での既巻数
理由は、巻数が多いものから読んじゃうと続きが気になって他の勉強ができなくなるからです。
キングダムは夏休みなどにまとめて一気に読むとよりおもしろいですよ!
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