
【執筆】現役の公立学童指導員。元教員。



【監修:みずき】元教員のフリーランス・当サイト運営者
学童指導員に向いている人・向いていない人を現役指導員が実体験から解説します。



私は公立小学校で教員として働いた後、公立学童保育で勤務しています。実際に両方の現場を経験すると、教員と学童指導員では求められる素質や仕事の進め方が大きく違うと感じます。
この記事では、
- 学童指導員に向いている人3選
- 学童指導員に向いていない人3選
- 学童指導員の仕事内容と1日の流れ
- 学童指導員のやりがい・難しさ
上記について実体験をもとにわかりやすく解説します。学童の仕事が自分に向くか知りたい方はぜひご覧ください。
学童指導員に向いている人3選
学童指導員に向いている人についてまとめました。
1. 子どもと同じ目線で楽しめる人
学校では子どもを「指導すること」が役割ですが、学童は子どもを「保育する場」です。
保護者の就労等で子どもを一時的に預かる学童では、学習の指導や生活態度の評価は行いません。
そのため、子どもたちは学童の指導員を「先生」というより「遊んでくれる大人」と認識することが多いです。
学童指導員に求められるのは、
- 一緒に遊びの輪に入る
- 全力で楽しむ姿勢
- 安全を守りながら寄り添う関わり方
というスタンスです。
ただ見守るのではなく、子どもたちと一緒に遊びをつくりあげる力が大切です。
2. 事務仕事を確実にこなせる人
学童の事務仕事は意外と多い
「学童=子どもと遊ぶ仕事」というイメージがありますが、実際には多くの事務作業があります。
- 出欠席管理・帰宅時間の確認
- 保育日誌の作成
- 施設の点検
- おやつや消耗品の発注
- 教育委員会・運営母体との書類対応やメールのやりとり
- シフト作成
- お便り作成
- 集金管理 など
学童は小学校と違って職員数が少ないため、学校で言うところの教員・事務職・管理職・用務員の仕事を数名で分担する形になります。
だからこそ、ミスなく事務処理を進められる人が現場では重宝されます。
3. 協調性があり、チームで働ける人
学童の仕事に協調性が求められる理由は2つあげられます。
理由①:幅広い年齢層の職員と連携する必要があるから
学童の職員は、小学校以上に年齢層が幅広いのが特徴です。
非常勤職員は年齢の上限を設けていない場合もあり、10代の学生アルバイトから70代のベテラン職員まで一緒に働くことも珍しくありません。
人生経験や社会人経験が全く異なる職員と働きます。
学童はシフト勤務のため、日によって出勤する職員の組み合わせが変わります。個々の職員の個性や経験を把握しながら協力して保育する必要があるでしょう。
理由②:1つの空間を複数名で保育するから
学童では、1つの教室を4~5名の職員で担当します。
保育方針は運営母体や主任の考えに沿うため、自分の保育観が必ずしも反映されるとは限りません。
そのため、下記のような協調性が不可欠でしょう。
- 他の職員の動きを配慮できる
- 柔軟に対応できる
- 自分の意見に固執しない
学童指導員に向いていない人3選
学童指導員に向いていない人の特徴を3つあげました。
1. 子どもを「指導」したい人
学童は、学習や生活態度を指導し、評価する場所ではありません。
あくまで安心して過ごせる居場所を提供することが目的です。
子どもたちが学童で心地よく過ごすためにルールやマナーを教える場面はありますが、それを目的にした場所ではありません。
学習時間に宿題をする子どもは多いですが、
- 学力をつけるための指導
- 成績向上のための補習
は指導員には求められていません。あくまでも子どもを「見守る」だけです。
教えたい意欲が強い人ほど、思っていた仕事と違うと感じやすいでしょう。
2. 事務仕事が苦手な人
先述の通り、学童の事務仕事は非常に多く、特に 出欠席管理が最重要業務 です。
学童は原則毎日同じ時間帯に通う小学校と違い、イレギュラーな利用をします。
- 帰宅時間が日によって違う
- 習い事のため途中退出・再登所がある
- 連絡手段が紙・電話・アプリと多様
これらを正確に把握し、職員間で共有しなければなりません。ミスが起きると、子どもの安全に直接関わる重大な問題となります。
丁寧な確認作業が苦手な人には向いていません。
3. 一人で仕事を進めたい人
学童は常に複数(4~5名)で保育するため、個人プレーは成立しません。
- 数名の職員同士で、誰がどこを見るか・見ているか
- どこに死角ができているか
- 職員同士の声かけ
これらを常に意識し、職員同士の動きをよく見て、手が足りていない場所がないように動きます。
「自分一人で集団をコントロールしたい」というタイプの人は、学童の働き方には向いていません。
学童指導員の1日の流れ(学校のある日)
学校のある日の学童指導員の一日の流れをまとめました。
10:00 常勤職員出勤
- 学童を開所
- 事務仕事、掲示物作成
- 昼食休憩をとる
事務仕事や掲示物の作成など、子どもがいない時間でないと難しい仕事を進めます。
また、非常勤職員が出勤するまでに、昼食休憩をとっておきます。
14:00 非常勤職員出勤
- 保育の打ち合わせ
14:30 保育開始
- 低学年から順に登所
- 宿題・自由遊び
16:00 おやつ
- 内遊び・外遊び
- 帰宅時間・帰宅方法の確認
- 保護者対応
職員で保育場所を分担して、子どもの保育をします。
子どもたちが降所し始めたら、降所時間・帰宅方法を確認しながら帰宅させます。
保護者が迎えに来る場合は、保護者対応をすることもありますね。
17:00 反省会・清掃
- 翌日の準備(おやつ・出席確認)
子どもたちの大半が帰宅するため、子どもが少なくなったタイミングで反省会を行います。
施設内の清掃や翌日のおやつの準備、翌日の登所予定の子どもを確認も行います。
18:00 延長保育開始
- 非常勤職員退勤
19:00 常勤職員退勤・閉所
※土曜日・夏休みは「午前8時〜19時」の1日保育になります。
学童指導員のやりがいと難しさ
学童保育のやりがいと難しさについてまとめました。
やりがい:評価がない分、子どもと深い関係が築ける
じっくり子どもと向き合えることは学童保育の醍醐味です。
学童には「成績」「評価」がありません。子どもたちは指導員から評価をされないので、より本音を言いやすいという面があります。
加えて、大半の子は数年間学童に在籍するので、時間をかけて子どもと指導員との関係をつくることができます。
そのため、子どもは本音を出しやすく、指導員も長期的な関係づくりができます。
子どもとじっくり向き合いたい人には最適な職場です。
難しさ:専門職なのに研修制度が少ない
学童は専門性の高い仕事であるにもかかわらず、
- 現場任せの教育体制
- 研修機会の少なさ
- 常勤職員の業務負担の大きさ
といった課題があります。
制度面の整備が今後の重要なテーマと言えるでしょう。



採用後すぐに、現場に入り勤務が始まるため、職員の教育は現場に任されていることが多いです。子どもを保育するという専門的な仕事にも関わらず、研修機会もほとんどないことに疑問を感じています。
まとめ|学童保育指導員の需要は増加傾向
学童施設は、従来は保護者の就労のための預かり場所でした。
現在は保護者の事情に関わらず子どもを預かったり、習い事の機能も備えたりする学童も増えています。今後新しい形の学童施設が誕生していくでしょう。それに伴い、学童指導員の需要は今後も増えていくでしょう。
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