この記事では、日本史がつまらない理由5つと歴史嫌いの人におすすめの漫画3つを紹介します。
「とにかく日本史がつまらない!図書館の学習漫画を読んでも眠くなる」「歴史嫌いだけど日本史の点数をあげたい高校生」こんな方は読んでみてください。
歴史嫌いだった私も漫画を読んでから興味が持てて日本史の先生になりました!
日本史がつまらない人に読んでほしい!おすすめ漫画3選
- 「信長協奏曲」:戦国時代の武将が好きになる!
- 「応天の門」:謎解きしながら平安時代・貴族の生活がわかる!
- 「お~い!竜馬」:わかりにくい幕末を坂本竜馬の人生を通して学べる!
日本史がつまらない5つの理由
日本史がつまらない理由5つはコレ!
- 通史を学ぶので何のために勉強するのかわかりづらい
- 用語が漢字ばかりで覚えられない
- 登場人物が多すぎる
- 暗記しないとテストの点数が取れない
- 昔の時代のイメージが湧きづらい
①通史を学ぶので何のために勉強するのかわかりづらい
「日本史なんて学んで将来何の役に立つの?」
これ、私も学生時代ずっと思ってました。
正直、大人になっても奈良時代の政権の移り変わりとか平安時代の貴族の暮らしとか勉強しても生活で役に立ったことはないです。
学校だと通史といって、歴史を古い順(地球誕生~)から学ぶことが多いので、何の役に立つのかわかりづらいんですよね。
②用語が漢字ばかりで覚えられない
「日本史の授業ってなんであんなに漢字ばっかりなの?」
ナゾに難しい漢字ばっかり出てきますよね。たとえば、
- 墾田永年私財法(こんでんえいねんしざいほう:奈良時代の法令)
- 橘逸勢(たちばなのはやなり:平安時代の貴族・書家)
- 長宗我部元親(ちょうそかべもとちか:戦国大名)
- 荻生徂徠(おぎゅうそらい:江戸時代中期の儒学者)
- 井伊直弼(いいなおすけ:幕末の大老)
こういうの全部漢字で書かないとテストで減点か0点なのがつらいですよね。
正直漢字で書けたところでテストが終わったら一瞬で忘れるので、受験で使わない限りは漢字にこだわらなくても…と思うこともあります。
③登場人物が多すぎる
「何人藤原いるの?」「また北条出てきたよ!」
徳川幕府の将軍ならギリギリ覚える気もするけど、貴族とか執権とか同じ苗字の人が何人も出てきてややこしいですよね。
文化になると、もうわけわからないくらい作品名と作者が出てきて混乱します。
細かい仏像や絵画などの名前は無限にあるので重要度の高いものだけ覚えておけばいいと個人的には思います。
④暗記しないとテストの点数が取れない
- 漢字で書かないと減点される
- 用語の暗記力を試すような問題ばかりが出てくる
こんなテストが日本史には非常に多いです。
私は元社会科教員ですが、他の先生の試験問題を見ると「ほとんど暗記チェックじゃん!」と思うことはよくありました。
採点しやすいし作る方も楽だから暗記問題が多くなってしまうんですよね。
本当は思考力を測る問題を作れるかが大事だし、そういう問題を作れるかは先生の力量だと思います。
⑤昔の時代のイメージが湧きづらい
基本的に歴史の教科書は事実の羅列だからイメージがつかみにくいです。
歴史嫌いだと教科書全然読めないんですよね、つまらなすぎて!(私もそうだった)
イメージが湧きづらいという人は下記を実践してみてください。
- 資料集を見て絵や写真でイメージを膨らませる
- 歴史の学習漫画を読んでみる(歴史嫌いすぎるとツライけど・・)
- 歴史系のおもしろい漫画を読んでみる(フィクション可)
私は日本史がつまらなすぎたので、図書館にある学習漫画は読めませんでした(眠くなるから)。
代わりに、週刊誌で連載されているおもしろい歴史系のフィクション漫画を読んでイメージを膨らませてました。
私が実際に読んだおもしろい日本史系の漫画を紹介しますね!
日本史がつまらない高校生におすすめの漫画3選
歴史嫌いだった私が実際に読んでおもしろかった日本史系漫画3つを紹介していきますね!
主に高校生向けです。
①信長協奏曲
- 日本の戦国時代
- 平成に生きる高校生サブローが織田信長と入れ替わってしまう
- 作者:石井あゆみ
- ゲッサン(2009年~)
日本史キライだった私を劇的に変えた漫画が「信長協奏曲」です!
現代の高校生サブローが織田信長と入れ替わるっていうがちフィクション。
サブローは現代の感覚を持ちながら戦国時代の織田信長の人生を歩んでいきます。
また、本作では明智光秀(通称ミッチー)が本当の信長で、サブローと一緒に天下取りの道を歩んでいくという設定です。
おすすめポイントは2点!
- 本能寺の変で信長が明智光秀に打たれるという最期がわかっているだけに、漫画でどういう結末を迎えるのかめちゃくちゃ気になる!
- サブローが信長として生きていく過程を見ていくと、漫画読んでるだけで日本史の知識が自然についちゃう!
戦や婚姻関係などの歴史的事実はわりと忠実に描かれているので、フィクションだとしても戦国時代を学べる内容になってますよ~!
②応天の門
- 日本の平安時代
- 在原業平と菅原道真が平安京で起こる怪奇事件を謎解き・解決していく
- 作者:灰原薬
- 月刊コミック@バンチ(2013年~)
平安時代って、殺人や誘拐などの事件を鬼や「物の怪(もののけ)」のせいにすることがあったんですね。
もちろん実際は人間が事件を起こしているわけですが・・。
そこで、平安京の守護を任されている在原業平と、現代でいう大学生の菅原道真が平安京で起こる怪奇事件を解決していくぞーー!というお話です。
おすすめポイントは2点!
- 怪奇事件を解決する過程が謎解きものとしておもしろい!
- 事件の背景にいる貴族たちの権力闘争がリアル!
謎解きものとしても十分おもしろいのですが、本作では事件の背景に当時の権力者がちらついてきます。
たとえば、朝廷で勢力争いを繰り広げる藤原氏や伴氏などの有力貴族たち。
「平安時代と言えば貴族!」ってくらい貴族が実権を握っていた時代なので、当時のドロドロした権力闘争の雰囲気を感じられるかと思います!
③お~い!竜馬
- 日本の幕末
- 坂本龍馬の一生(フィクション含む)
- 作者:武田鉄矢、作画:小山ゆう
- 少年ビッグコミック→ヤングサンデー(1986~1996年、全20巻完結)
俳優の武田鉄矢さんが作者の漫画で、竜馬の一生がフィクション多めで描かれています。
※武田鉄矢さんは坂本龍馬の大ファン
おすすめポイントは2つ!
- 竜馬や武市半平太、岡田以蔵などのキャラクターが魅力的で生き生きと描かれている!
- 友情・仲間・努力といった王道の少年漫画の展開で、ストーリー性が高い!
フィクションが多いため、なまじ知識がある人が読むと違和感があるかもしれませんが、竜馬の生き様やキャラクターが魅力的に描かれていてついつい読み進めてしまいます。
また、「お~い!竜馬」では武市半平太(土佐勤王党の盟主)と岡田以蔵(人斬り以蔵)が坂本竜馬の幼馴染という設定(フィクション)で登場します。
この3人が互いに助け合ったり喧嘩したり、3人の友情にこちらが泣かされる場面もあったりして、ストーリー性の高い作品となっています!
だから、歴史に興味を持てない人でも王道少年漫画を読む感覚で読み進められるんでしょうね。
日本史がつまらない人はおもしろそうな漫画から始めよう!
以上、実際に読んでおもしろかった日本史系の漫画3選でした。
どれか読んでみようかな~と思ってくれた方がいたら幸いです。
大前提として、歴史キライの人は「おもしろそうと思ったものから読むべし!」です。
どれもおもしろそう~という人は、年代順(「応天の門」→「信長協奏曲」→「お~い!竜馬」)に読んでもいいかと。
あと個人的には、女性は「応天の門」と「信長協奏曲」、男性は「お~い!竜馬」がハマるかな~と思います!
※「応天の門」と「信長協奏曲」はいわゆるキャラ萌えがあるから。
※「お~い!竜馬」は男の友情や出世物語の要素が強いので男性が好きそうだから。
それでは、おもしろい漫画を読んでつまらない日本史を好きになっちゃいましょう♪
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