「教員1年目がめちゃくちゃつらい。初任で辞めたい。でも、どうしたらいいかわからない」
私もこのような悩みを抱えた一人でした。
元高校教員のみずきです。教員7年目に退職して現在はフリーランスをしています。
この記事では、教員を辞めたいと悩んでいる新任の先生に向けて、実際に退職(転職)した元教員の私が伝えたいことをまとめました。
初任で教員を辞めたいけれど不安や迷いを抱えている方が、少しでも前に進める何かを得られた嬉しいです。ぜひ読んでみてくださいね。
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教員を辞めたいと初任・新卒が悩む3つの理由
初任の教員が辞めたいと悩むのは必然と言えます。
なぜならば、社会人1年目からいきなり「先生」という責任重大な仕事を一人で担わなければならないからです。
むしろ、教員1年目で一度も辞めたいと思ったことのない人の方が珍しいかもしれません。
ここではとくに初任教員が辞めたくなる3つの理由を挙げてみます。
- 生徒にめちゃくちゃなめられる
- いきなり仕事が多すぎてパンク
- 悩みを誰にも相談できない
では、それぞれ見ていきましょう。
①生徒にめちゃくちゃなめられる
生徒になめられて学級経営や授業がうまくいかない。初任の多くが直面する悩みではないしょうか。
- 授業中の私語
- 注意しても指導に従わない
- ため口
- 学級崩壊
- 授業妨害
私はこれらを教育困難校で初任の頃に全部経験しました。「教員をやってられない」と感じる瞬間でしたね。
荒れるかどうかは偏差値の高低も大きいですが、学校の雰囲気や相性に左右される気がします。
でも、「教員の仕事が全然できてない」と自分を責めてしまう先生も多いですよね。
②いきなり仕事が多すぎてパンク
教員は勤務1日目から「完璧な先生」。
民間だったら最初は企業内教育や研修があって、本格的な業務を任されるのは入社して数か月後からという企業が多いです。でも、教員は開始1ヵ月目からベテラン教員と同じように仕事が降ってきます。
- 初日からいきなり担任や校務分掌の役職を割り当てられる
- 生徒が問題起こしたら休みでも呼び出し
- 休みの先生の授業代行
- 同僚のフォローなど
私は非常勤でしたが、授業のストックがすぐになくなって毎日家でも教材研究していました。
強化運動部の顧問だった同僚は、平日21時まで部活があるので、授業準備の時間は全然取れないと言っていました。
勤務時間内に終えられない仕事量がデフォなのはおかしい…。子どもの未来を預かる責任も大きいですよね。
③悩みを誰にも相談できない
初任者はまだ職場での人間関係ができていません。
- 管理職や同僚教員は年上
- 同期ともまだ関係が築けていない
このような理由から、初任者はなかなか悩みを相談できず、問題を抱え込んでしまいがちです。
私は最初小さな異変を自分だけで抱え込んでしまって学級崩壊につながってしまいました。
「うまくいっていない自分を認めるのは嫌だ」「先生なのに、授業や生徒指導がうまくいかないなんて恥ずかしい」という気持ちもありますね。
教員を辞めたい初任の先生が転職しても大丈夫
元教員の私から、教員1年目で辞めたい・転職したいと考えている方に伝えたいことは下記2つです。
教員辞めたい初任の先生へ(退職・転職したい方向け)
- うつになる前に辞めよう
- やりたい仕事があるならすぐ転職すべき
それぞれ解説していきます。
①うつになる前に辞めよう
ストレスや身体の不調で限界ならすぐにでも教員を辞めた方がいいです。
心身のバランスを崩して病気になってしまうと社会復帰が難しくなりますし、ひどくなれば一生引きずることになるからですね。
精神疾患で休職する教員の数は高止まりしており、年間5000人以上の先生が心の病で休職しています。
とくに初任者は仕事の悩みを相談できる相手が見つからず、うつ病になりやすいです。
最悪の事態になる前に、「メンタル病んできた」と思ったら教員の仕事から逃げることを考えてみてください。
退職を切り出す勇気がない、もう限界で明日から学校に行きたいくないという方は退職代行という手段もあります。
②やりたい仕事があるならすぐ転職すべき
教員以外にやりたい仕事を見つけたら、すぐに転職する方がいいです。
なぜならば、
- 20代なら中途採用の求人が量・質ともに豊富だから
- 第二新卒(20代前半・社会人3年目くらいまで)なら実務経験よりもポテンシャルで採用してくれる企業が多いから
反対に、20代前半、20代後半、30代と進むにつれてどんどん教員の転職は厳しくなっていきます。>>教員の転職が難しい理由と対策、狙える転職先
初任の先生ならまだまだ未経験の職種や異業種にもチャレンジできます。転職に向けて動くなら早めが肝心です。
20代教員の転職先や転職成功のポイントは>>教員からの転職は20代ですべき!失敗しないポイントを元教員が解説をご覧ください。
実際に20代で教員から転職した方の体験談は下記で紹介しています。
教員辞めたい初任が1年目を乗り越える方法2選
教員を辞めたいほど悩んでいる方に向けて、私が教育困難校で働きながら教員1年目の壁を乗り越えた方法を2つ紹介します。
- 同僚教員に相談・互いに授業見学
- 転職サイトでひたすら求人を眺める
それぞれ解説していきます。
①同僚教員に相談・互いに授業見学
勇気がいりますが、うまくいかないときは先輩教員に悩みを相談するのをおすすめします。
「教員の仕事がうまくいかなくてやめたい」のは、教師に向いていないからではなく、経験不足が原因のことが多いからです。
学級の荒れの原因は生徒自身やクラス全体の問題であることもしばしば。
教員個人の資質や力量に責任転嫁してしまうと生徒指導につながりませんし、何よりも教員自身がツライですよね。
私は教員1年目で学級崩壊を経験しましたが、同僚教員にアドバイスを頂いた結果、かなり仕事がやりやすくなりました。
授業改善や生徒指導のコツなどを教えてもらうとラクになる場合があります。
先生方はいつも多忙ですが、基本的には人に教えるのが好きな方ばかり。タイミングを見つけて話かけてみてください(私のようにいろいろアドバイスしたがる先生も割といらっしゃいます)。
また、授業の悩みなら同僚教員に授業見学に来てもらい客観的に意見を聞くと本当にいろいろな気づきが得られるのでおすすめです。
同期の先生でもいいですが、できれば同じ教科で信頼できるベテランの先生に来ていただくとなかなか気づけない知見を得られます。
見学に来てもらったら、必ず一言でもいいのでフィードバック(振り返り)をもらってくださいね。
②転職サイトでひたすら求人を眺める
教員辞めたいと思ったときに私が一番していたこと、それは求人検索。
なぜなら、いろいろな求人を眺めているだけで「世の中にはこんなに求人があるんだから、いつでも辞めても大丈夫!」と思えたからです。
主に
転職サイトを眺めているだけでも、結果的に教員を続ける原動力を得られたのでよかったですよ。
教員辞めたい初任・新卒の先生は転職の準備もしておこう
教員を辞めたい初任の先生に向けて、元教員の立場から転職や教員1年目の乗り越え方をお伝えしました。
もしまだ初任で教員を辞めるか迷っているなら、一度転職エージェント(求人紹介や転職相談に乗ってくれる転職のプロ)に無料相談してみることをおすすめします。
教員からの転職者25人に調査した結果、もっとも使われていた転職エージェントは
私も電話面談で自分の市場価値や今できることを明確にできたので、転職活動の方向性が定まりました。
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辞めるか迷っている方は、何も行動しないままだとそのままズルズルと教員を続けてしまい後悔するかもしれません。
教員を続けるにしても、辞めるにしても一度教員以外の道を知ってみるのは悪くないです。
20代教員が転職する方法については20代教員の転職のポイントをご覧ください。あなたの社会人2年目に幸あれ!
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