この記事では小学校の臨時的任用教員(臨任)から海外転職した体験談(25歳、男性)を紹介します。
ケイタ先生のプロフィール
- お名前(仮名):ケイタ(男性)
- 転職時の年齢:25歳
- 経歴:公立小学校・全教科(臨任教師)1年
- 転職活動を始めてから実際に退職するまでの期間:3ヶ月
ケイタ先生は小学校の臨任を1年勤めた後に大手旅行会社のベトナム支店営業職に転職。
かなり早い段階でのキャリアチェンジ(しかも海外勤務!)に踏み切ったきっかけは、「本当にやりたいことを見つけたから」。
「教師になったけどなんか違う、自分のやりたいことは教員じゃないかもしれない」と違和感を抱えている方はぜひ一読ください。
【海外転職体験談】20代教員がアジア転職を考えたきっかけ
ケイタ先生は高校教員だったご両親の背中を見て育ち、教職を志したそうです。教員からの転職を考えたきっかけは何だったのですか?
学校と自宅の行き来で、1日の大半を子どもたちと過ごす環境の中で、正直、教員生活を退屈に感じてしまっていました。
そんな時、ALTの英語教師でフィリピン人の先生にキャリア相談をしたところ、その方は教師を趣味でやりながらデザイン事業をしていることがわかり、刺激を受けました。
そこで私も学生時代に経験したアジアでの一人旅や留学の経験から、経済成長が著しいアジア就職を目指そうと考えました。
留学や一人旅はどのような国に行かれたんですか?
大学入学して間もない頃に、
- インド・カンボジアのスタディツアー
- ラオス・ベトナム・ミャンマー周遊
- 英語学習の為のフィジー留学
などに行きました。
その時、アジアの圧倒的な経済成長と今後の可能性に心を打たれ、自分もその成長の最前線で働いてみたいと思いました。
【海外転職体験談】臨任教員を1年で退職・仕事探し開始
教員から海外営業職への転職活動の様子を伺いました。
教員以外の仕事を知らず、業界・職種選びに苦労
私の卒業した大学は総合大学ではなく教育大学でしたので、違う学部などの接点が全然ない状態からのスタートでした。
そのため、業界と職種選びに相当苦労しました。
恥ずかしい話、世の中こんなに色々な仕事で溢れているのだと転職活動を通して実感したほど当時の私は非常識だったと反省しています。
海外転職(アジア)に強いエージェントを利用
転職エージェントはGJJ海外就職デスクのみを利用していました。
当時、「アジア就職」で検索すると一番最初の検索エンジンに掲載されていたので、これだと思いました。
その後、メールやスカイプなどを通して連絡を取り合い、教職を辞めた後に上京しました。
そこで、直接オフィスに通いながら初めて履歴書(日本語 & 英語)と職務経歴書の書き方を、本当に一から丁寧に教えて頂き、キャリアカウンセリングを通して自分の興味や関心を引き出してもらえました。
アジア地域以外も検討したい方は、圧倒的な求人数を誇るリクルートエージェントがおすすめ。外資系企業や日系グローバル企業の求人も豊富です。
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総合的に人材を受け入れてくれる旅行業界に絞る
当時、教育以外の専門性は持っていなかったので、総合的に人材を受け入れてくれる旅行業界に絞って求人を探す事に決めました。
旅行業界であれば、旅行プランの提案や現地サポートの為の語学力などを活かせると思ったからです。
教員経験者ということで、企業側には
- 学級担任=マネージメント力
- 授業=指導力
- 子どもや親への生活指導=対話力
など、教員経験をプラスに捉えてもらいました。キャリアを築く上で参考になったと同時に、自身の可能性が広がりました。
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【海外転職体験談】大手旅行会社の海外営業職に転職
内定を獲得したのは、大手旅行会社のベトナム支店の営業職でした。
入社してから数日月後には、ベトナム赴任となりました。
普段は日本本社との窓口で個人ツアーやグループツアー、企業視察ツアーなどの現地サポート全般とフィードバックを実施し、さらなるお客様満足度の向上に繋げていくことを中心に業務をしております。
海外転職後の生活の変化
最初は業務を覚えるのが精一杯でした。基本的には現地の人たちを管理しながら業務をこなすのですが、管理が二の次になってしまいました。
勤務時間は、
- 繁忙期(日本がゴールデンウィークや夏季休業・冬休みのときなど)以外は定時帰宅
- 繁忙期は残業が当たり前、休日は土曜日も隔週で勤務
このような感じで、週休二日になれていた最初の方は本当に体がついていきませんでした。周りの支えもあり、何とか半年後には慣れました。
ローカルガイド教育に教員経験が活きている
教員経験は、現地のローカルガイド教育に活かすことが出来ました。
「どれが良いこと」で「どれが悪いこと」という生活面の指導は慣れていますし、旅行日程通りに実際出来ているかといった進捗管理は学習指導要領に沿った授業進行と同じように考えられます。
20代で教員から海外営業職に転職したメリット・デメリット
私は教員から転職してとても満足しています。
教員という職業は本当に特別で、次世代を背負う子どもたちと直接関わることの出来る尊い職だと思います。
だからこそ、もっと幅広い経験と知識を持って子どもに接したい。色々な興味を引き出して「夢中」になれる何かを提供できたら、これ以上のやりがいはないと感じています。
メリット:柔軟な思考力が身に付いた
私は海外転職によって社会的な視野が広がり、一つの事項に対して色々な提案ができるようになりました。
教員経験だけだと異業種との関わりなどが希薄で、どうしても自分の価値観で物事を思考してしまいがちです。
そうなってしまうと、子どもたちへのアプローチが固定化してしまい、成長を阻害してしまうのではないかと危惧しています。
転職をしてから、様々な人との関わりの中で個々のニーズに合わせて思考し適切な提案をする能力は本当に大事だと実感しています。
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デメリット:民間企業は安定性に欠ける面も
現在、外出自粛の影響で旅行業界は凄い大打撃を受けています。
世の中の情勢にあまり左右されないのが教員だと思っているので、安定性という意味では民間企業はリスキーと言えるかもしれません。
海外転職者から一言:現状を変えるアクションを起こそう
転職を考える方には、まず一歩を踏み出して見るのをおすすめします。何かアクションを起こさなければ現状は変わらないからです。
転職エージェントに相談するのは無料ですし、自分に向いている業界・業種や経済的な価値を確かめられるので、まずは相談して見るのをおすすめします。
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