教員やってて死にたくなる、死にたいと考えている先生へ、元教員の私が伝えたいことをまとめました。
死にたいと思うときは、働き過ぎてがんばりすぎて心も身体も限界だというサイン。とにかく休息が必要です。
ひとまず、明日は職場に行かずに休んでください。ゆっくり寝てボーっと過ごしましょう。
本記事では、教員をやってて死にたくなる理由や死にたい気持ちを抱えたときの対処法をお伝えします。
私が教員をやってて死にたくなったときの話も書いています。体調不良で1ヵ月有給取ったあとに教員を辞めましたが、とにかく今生きてて幸せです。
教員をやってて死にたくなるほどツライ方は、少しだけ読んでみてください。
教員やってて死にたくなるときは「働きすぎ、がんばりすぎ、疲れすぎ」
教員やってて死にたいと思うのははなぜか。死にたくなるときは「働きすぎ、がんばりすぎ、疲れすぎ」のサインです。
死にたいと思うときはすでに心身の限界
死にたいと思うときは「死にたい」以外に何も考えられなります。
少しでも元気があれば、「疲れてるから有給取って休もう」とか「明日の授業準備間に合わないから課題出して自習、もしくは映像見せよう」とか、やり過ごすためのアイデアが浮かんでくるもの。
でも、「死にたい」って考えてるときは全然対処法が浮かんでこないんですよね。
頭の中はただただ「死にたい」っていう絶望と虚無感でいっぱい。
自分のやりたいことができない、理想の自分になれない、何もかもうまくいかない…。もうすべてが嫌になった。
八方ふさがりで極端に視野が狭くなるので、今の状況から抜け出すには死ぬしかないと思い込んでしまいます。
まずは、今のあなたは「死にたい」とまで考えるほどに追い詰められて心身が限界であることを自覚しましょう。
このまま無理を続けるとうつ症状がひどくなってしまう危険性もあります。とにかく休息が必要です。
心身の調子が悪いときに休むのはお互い様
休むといっても「周りの先生に迷惑はかけられないし、自分がやらなければならない」と感じる先生が多いでしょう。
ただ、うつになりかけている人は、自分のこと以上に人のことを心配して気にかけてもっと疲弊してしまうんです。
まずは自分のことを最優先に考えてもいいんです。
自分の心や身体の声を優先するのは決してわがままではありません。
それに、もし無理をして突然倒れたらもっと大変。心身の調子が悪いときにお休みするのはお互い様なので必要以上に遠慮する必要はありません。
教員やってて死にたい、死にたくなったときの対処法|年休(有給)や休職制度の活用
学校を休むときは、ひとまず年休がありますから落ち着くまで有休消化しましょう。
翌日だけ休みたい場合は、学校(代表でも管理職直通でもOK)に電話して「体調悪いので有給取って休みます」と伝えれば大丈夫です。
何日か連続して有給を取りたいときは届け出を書く必要があるので、管理職に相談してからお休みしましょう。
私は体調悪くて1ヵ月有給消化したことありますが、体調が悪いなら仕方ないよねという職場がほとんどのはずです。
休み方については教員なのに学校行きたくないときの対処法も参考にしてください。
さらに休みたい場合、教員(公務員)には休職制度があります。
私の勤務校は私立でしたが1年間休職して復帰した先生もいます。
最初は有給を取り、その間に手続きして連続して休職に入るという方が多いようです。
休職制度については教員の休職|手続きの流れやデメリットを徹底解説にまとめているのでよかったらご覧ください。
私が教員やってて死にたい、死にたくなったときの話
私が教員時代に死にたくなった時期は3回ありました。個人的な経験談なので興味のある方だけ読んでください。
教員1年目、教育困難校で「学級崩壊」
私が最初に勤務したのはいわゆる教育困難校と呼ばれる私立高校でした。
非常勤講師として働いてたのですが、見事に生徒になめられて学級崩壊。
授業中の私語はやまず、「授業わかりにくい、つまらない」「非常勤ってバイトでしょ?」とか毎日言いたい放題言われてました。授業中に生徒同士でケンカが始まり仲裁することも数回ありましたね。
一緒に採用された同期の先生の担当クラスはそれほど荒れてない感じだったので、私の力不足なんだとずっと思ってました。
もしかしたら学校や生徒の「質」のせいにしちゃえば精神的に楽だったのかもしれないです。
でも、新卒だったのもあり全部自分のせいだと思い込んで、追い込んでしまいました。
そのうちに謎の頭痛と授業前に足が重くなる症状に見舞われ、次の授業のクラスに向かう階段が登れなくなりました。階段に足をかけると動悸がして息苦しいんですよね。
夏休みに少し回復しましたが、2学期半ばのクラスの荒れが酷く、「死にたい」とまで考えるようになってました。
1年目は、他の学校に公募を出してみたり、転職サイトを眺めたりしてたら回復していきました。
教員2年目の「過労と生徒関係」
教員2年目になって余裕が出てくるかと思いきや、まったくうまくいきませんでした。
勤務校を掛け持ちしたことと担当授業と科目が多かったためオーバーワークになり、学期中はまったく休めませんでした。
授業がつまらないと担当クラスで不評で、生徒とのトラブルもあってどんどん関係が悪化。
毎日遅くまで教材研究や授業準備を頑張っていたけど、生徒がおもしろい・わかりやすいと言ってくれるような授業ができなくて自分を責める日々。
最終的には身の危険も感じるくらい追い詰められていました。
もう一つの勤務校の生徒に救われてたので、なんとか1年やり過ごせました。
7年目新しい学校との相性
私が教員を辞めた7年目がもっとも「死」に近かったかもしれません。
今までの経験が新しい学校でうまく機能しなかった、つまり学校との相性が悪かったんです。
これまでの勤務校では生徒の興味関心を引き出すのがもっとも大事だと考えて授業を組み立ててきました。
でも、新しい学校の生徒は知的なおもしろさよりも「試験に出るところだけをサクッと教えてほしい」というタイプ。
学校の形態や偏差値が違うのであたりまえかもしれませんが、これまで積み上げてきたキャリアと信念すべてが揺らぎました。
「この学校の生徒に必要な力」と「学校から求められている授業内容・スタイル」を考えて毎日遅くまで教材研究。
そして、案の定オーバーワークになりました。
電子黒板の授業が主だったので、毎晩スライドの準備もしてて完全に寝不足、休息不足に…。
疲れすぎてたときに横断歩道で信号待ちしてたら「このまま道路に向かって歩いたら明日学校行かなくていいなぁ」とぼんやり考えてて、「これはやばい!」とさすがに気づきました。
結局、この年に教員を辞めました。
死にたくなるくらいつらいのは教員の仕事に真剣に向き合っているから
教員やってて死にたくなる、死にたいと考えている方へ。
まず、心と身体の休息をとってください。
真面目な方ほど仕事を頑張り過ぎてしまいます。「頑張らなくていい」。自分の限界は自分ではなかなか気づけません。
だからここで言いますが、とにかく明日は休みましょう!学校に電話して「具体悪いので休みます」だけ言えばとりあえずOKです。
うつっぽいときは大きな決断をしない方がいいです。
寝られなくても横になってボーっとしてるだけでも大丈夫。
いろいろうまくいかないと「教員向いてない」とか「自分のせいだ、力不足だ」とか考えてしまいますよね。
でも、だいたいは学校や生徒との相性です(経験的に)。
大事になる前に、自分を責めないで甘やかしておやすみしてくださいね。後のことはなんとでもなりますから。
関連教師を辞めてよかったこと5つを元教員が告白。経験者の声も紹介
コメント