「教員の転職理由、面接での好印象な伝え方とNG例」について元教員が解説します。
結論ですが、教員の転職理由は「転職先で成し遂げたいこと」前向きに伝えるのがマストです。
間違っても教員をイヤになった理由や学校への不満などのネガティブな退職理由を伝えないように注意してください。
本文では下記を詳しく解説しています。
- 面接で好印象を得る教員の転職理由の伝え方と例文
- 転職理由のNG例
- 学校(教職員や生徒)への転職理由の伝え方
教員の転職理由の伝え方でお困りの方はぜひ最後までお読みください。
教員の転職理由と退職理由の違い
はじめに、教員の転職理由と退職理由の違いを解説します。多くの方が間違えやすいポイントなので注意しましょう。
転職理由とは「転職先で実現したいこと」
転職理由とは「あなたが転職先で成し遂げたいこと」です。
- 学習塾で生徒の偏差値を挙げて有名大学に合格させたい
- 社会福祉施設で利用者の自立支援をしたい
- プログラミングの特技を活かしてSEとして情報インフラ整備に携わりたい
- 体育教師のキャリアを活かし、インストラクターとして人々の健康増進に寄与したい
上記のように、教員を辞めてから転職先でやりたいことが転職理由になります。
「これからやりたいこと」を述べる転職理由は必然的に前向きな内容になるので、面接でも好印象です。
転職理由を伝える際には、あなたの特技やスキル、転職先で活かせそうな経歴と合わせてアピールすれば転職先の印象はさらに上がります。
後ほど面接での伝え方や例文を紹介しますね。
多くの方が間違いやすいNGポイントは、転職理由を聞かれて退職理由(教員をやめたい理由)だけを答えてしまうことです。
退職理由とは「教員をやめたい理由」
退職理由とは「あなたが教員を辞めたい理由やきっかけ」です。
- 業務量の多さ
- 部活動で休日出勤が多い
- 平日も休日もプライベートの時間が取れない
- 生徒指導がうまくいかない
- 授業が上手にできない
- モンスターペアレントの対応が苦痛
- 職場の人間関係が良くなかった
上記のような「教員を辞めたくなった理由やきっかけ」は退職理由にあたります。
退職理由は後ろ向き(ネガティブ)な内容になりがちなので、採用面接では言わないようにしましょう。
もしあなたが面接官なら職場への不満を聞かされたら、「この人は転職してもすぐに辞めそう」「うちの職場でも不満を言いそう」と印象はよくありません。
教員の転職理由の伝え方|テンプレート・NG例も紹介
それでは、教員の転職理由の伝え方を解説します。
- 採用面接のとき
- 学校に転職(退職)を伝えるとき
上記2つに分けてお話していきますね。
①採用面接のとき
教員の転職理由は前向き(ポジティブ)な内容を伝えましょう。
書き方のテンプレートは、下記に当てはめればOKです。
転職理由の書き方(テンプレート)
- 「教員として働く中で感じた課題」を挙げる
- 教員では①の課題を解決できない。しかし、〇〇へ転職することで解決できる
- 志望する転職先では△△という経験やスキルを活かして、□□を成し遂げたい
たとえば、個別指導塾への転職理由ならこんな感じです。
転職理由の伝え方(OKな例)
①高校教員をする中でなかなか成績の上がらない生徒への指導をもっと時間をかけてやりたいと考えました。
しかし、学校教員は一人に付きっきりで学習指導することが難しく、常にもどかしさを抱えていました。
②そんな中、御社の「一人一人の個性の尊重」という理念に触れて、個別指導に重きを置いた学習塾への転職を考えました。
③御社では大学受験指導の経験を活かして、生徒一人一人に効果的な学習指導計画を立て生徒の成績向上に尽力いたします。
厳密にいうと転職理由は②までですが、最後の一文(転職先があなたを雇うメリット)を述べると自己PRになって好印象です。
自分の強みがわからないという方は>>【自己PR文に書ける】教員の転職で役立つ7つの強み(スキル)を参考にしてください。
NGな転職理由の伝え方
反対にNG例はこちらです。
教員生活は毎日定時で帰れないのがつらく、プライベートが何もありませんでした。
また職場の風通しが悪く、管理職ともうまくやれませんでした。
御社は年間休日が120日あり、従業員の福利厚生も充実しているところに惹かれて転職したいと思いました。
年間休日や福利厚生の充実はかなり魅力ですし、伝えることが必ずしも悪いわけではありません。
しかし、「年間休日が多くて福利厚生が充実している会社は他にあるのに、なぜうちの会社に転職したいのだろう?」と面接官に思わせてしまうのはNGです。
他の志望者と差別化できず、あなたの印象がぼやけてしまいます。
全体的に職場の不平不満が前面に出ていてネガティブな印象なのも良くないですね。転職理由はとにかく前向きな理由を伝えましょう!
②学校に転職(退職)を伝えるとき
送別会や直接聞かれるなど、職場(学校)で転職理由を伝えることがあるかと思います。
教職員には、採用面接時と同様に「転職先でやりたいことが見つかった」という理由を伝えれば大丈夫です。
言いにくい場合は濁すか「辞めざるを得ない事情」を伝えましょう。
- 家族の引っ越しで他県で転職する
- 親の介護があるので自宅近くの職場へ転職する
- 臨採や非常勤講師なら正規採用や正社員の仕事が見つかった
などですね。
また、生徒には辞めるまで転職・退職を伝えない先生が多いので、基本的に聞かれることは少ないです。
もしも聞かれたら、やむを得ない理由を伝えるようにしましょう。
学校へ人間関係の不満は後に残された先生方に迷惑がかかるでNGです。
関連記事教員の転職にベストな時期・スケジュール・伝えるタイミングとは?
教員の転職理由は前向きなものを考えて伝えよう!
教員の転職理由は前向きな内容を伝えるようにしましょう。
基本的には「教員では成し遂げられないことを転職先でこのように実現したい」という流れで伝えればOKです。
魅力的な転職理由を考えるには
- 教員では実現できないこと・課題は何か?
- 転職先では何を成し遂げたいのか?
- あなたを採用すると転職先にどんなメリットがあるのか?
上記を整理することが大事です。
自己分析を行うことで面接を通過できる転職理由や魅力的な自己PRができてきます。
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