給食があっても痩せる方法が知りたい。ダイエットをしたい小学校や中学校の教員ならとても気になるテーマです。とはいえ、太る諸悪の根源が本当に給食のせいなのかはきちんと理解しておきたいところ。
そこで今回は「給食で太るのか」をカロリーや基礎代謝量から考察し、ダイエットしたい教員に向けて「給食があっても痩せる方法」をご紹介いたします。「給食のせいでダイエットできない」「給食を食べると太る」と悩んでいる教員の方はぜひ読んでみてください。
教員のダイエットにとって給食は敵ではない
教員がダイエットをする場合、悩ましいのが給食の存在。給食は小学生や中学生の給食は成長期の児童や生徒の健康をサポートするため、栄養バランスのよいメニューとなっています。
ただし、小学校と中学校の給食カロリー、成人が必要なカロリー量から考えると、教員が太る直接的な原因が給食というわけではなさそうです。
教員が食べる学校の給食は600~800キロカロリー前後
下記は、ある月の小学校給食のカロリー表を一部抜粋したものです。ダイエットしたい教員は給食が本当に太る理由になっているのかまずはチェックしてみましょう。
10月 | エネルギー(kcal) | たんぱく質(g) | 脂質(g) | 食塩相当量(g) |
---|---|---|---|---|
月曜日 | 602 | 27.9 | 24.7 | 2.7 |
火曜日 | 635 | 25.3 | 21.7 | 2.2 |
水曜日 | 603 | 21.3 | 18.1 | 2.7 |
3日分だけの抜粋ですが、平均的なカロリーの数値は600Kcal前後のメニューがほとんどです。
中学校給食のカロリーは、小学校給食の100~200kcal増しぐらいの数値です。
果たして、小学校や中学校の給食は教員がダイエットしなければなないほど高カロリーなメニューとなっているのでしょうか?
給食は太る?教員の必要カロリー量から考察
教員の必須カロリー数を考えるため、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」・成人の推定必要カロリー量を身体活動レベルⅡ(ふつう)から抜粋してみました。
性別/年齢 | 18~29歳(kcal) | 30~49歳(kcal) | 50~64歳(kcal) |
---|---|---|---|
女性 | 2,000 | 2,050 | 1,950 |
男性 | 2,650 | 2,700 | 2,600 |
表の数値と給食の平均的なカロリーを元に、1日に給食と同じようなメニューを3食分食べたとして計算してみました。(食事が1日3回が基本のため)
- 小学校給食 600kcal×3食=1,800kcal
- 中学校給食 750kcal×3食=2,250kcal
男性教員の場合は、小学校給食と中学校給食のどちらでも太る原因になりづらいことがわかります。
女性教員の場合は小学校給食ならセーフ、中学校給食の場合は気を付けないとオーバーしたカロリーが脂肪となって蓄積する恐れがありそうです。
ただ、給食を1日3回も食べることはないので「給食=太る」わけではありません。
「給食で太る」と勘違いされる理由
では、なぜ教員は給食のせいで太る、もしくはダイエットの敵と思い込んでしまうのでしょうか?
そこには、成人の基礎代謝値が深く関わってきそうです。
下の表は、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」から「参照体重における基礎代謝量」の抜粋になります。(カッコ内の体重は参照体重)
性別/年齢 | 18~29歳(kcal) | 30~49歳(kcal) | 50~64歳(kcal) |
女性 | 1,110 (50.3kg) | 1,160 (53kg) | 1,110 (53.8kg) |
男性 | 1,530 (64.5kg) | 1,530 (68.1kg) | 1,480 (64.5kg) |
- 小学校給食 600kcal×3食=1,800kcal
- 中学校給食 750kcal×3食=2,250kcal
どうでしょうか?成人が1日に必要なカロリー量としては、給食と同じようなメニューを1日3食分食べたとしても太る原因とは考えにくいです。
しかし、基礎代謝量から考えると給食を2食摂取すると男女ともに危ない数値となってしまうことがわかります。
男性教員は小学校と中学校給食の2食分でギリギリセーフ、女性教員ならどちらでもアウトとなってしまうのです。
教員がダイエット目的で給食を食べないのはNG
教員がダイエットしたいからといって給食を減らすのは児童や生徒、保護者の目線からも厳しい状況といえるでしょう。
自分が痩せたいからといって給食を減らすダイエットを決行してしまえば、「先生も給食減らしてるから僕も残すね!」「私も太っちゃうから食べない!」と言われてしまう恐れがあります。
また、食缶に給食の残りがたっぷりだと管理職からチクリと嫌味を言われる心配もあるでしょう。
個人面談では保護者から、「先生が給食を減らしてると子供から聞いていますが…」と質問をされる確率も高まってしまいます。
教員のダイエット!給食があっても痩せる方法をご紹介
教諭としての仕事を全うし、さらに痩せるためには、給食を受け入れつつ自宅内で努力することが大切です。
- お昼は給食1食分をきちんと食べる
- 自宅内で朝食や夕食を調整する(朝食+夕食=給食1食分くらいのメニューで考える)
以上の2点を意識することで、体重を増やさずに給食を食べられます。
また、給食を食べつつダイエットしたい(体重を減らしたい)のであれば、下記を意識してみてください。
- ランニングやエアロビなどの有酸素運動で脂肪燃焼させる
- 筋トレして基礎代謝量を増やす
- 給食以外の食事量をコントロールする
上記を実践すれば太るのが悩みの教員でも「痩せた!」と実感することができるでしょう。
もちろん職員室でのコーヒータイムでは甘いお茶菓子なども控える方がいいです(なかなか難しいですが)。
ダイエット中であると職員室内で宣言しておけば、他の先生からお菓子を勧められ、誘惑に負けることも少なくなります。
教員はしっかり給食を食べてもダイエットできる!
ダイエットしたい教員は、まず給食をきちんと食べることにしましょう。
給食の量を減らして痩せようとすると児童生徒・保護者から抗議される恐れがあるので、自宅で食べる朝食や夕食を調整してのダイエットがおすすめです。
栄養バランスが崩れると余計に飢餓感が増すので、栄養バランスの取れた給食を食べつつ有酸素運動や筋トレを行っていきましょう。
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