教員やってられないと思う瞬間ありますよね?
そこでこの記事では、教員やってられないと思った瞬間8つを元教員の私が暴露します。
元高校教員のみずきです。主に偏差値30台の教育困難校で働いていましたが、7年目で教員を辞めました。>>高校教員を辞めたい!私が非常勤講師を辞めた理由
教育困難校での私の実体験や同僚のエピソード(経験談)を織り交ぜてお話します。ストレス解消に役立てていただけたら幸いです。
教員やってられないと思った瞬間8選
教員やってられないと思った瞬間8つを元高校教員の私の経験談や同僚教員の事例から紹介します。
教員やってられないと思った瞬間8選
それぞれ解説していきます。
①全然プライベートがない
教員やってられない瞬間一つ目は、職場でも学校外でも一切プライベートがないことです。
一時期よりは少なくなりましたが、教員を聖職者と考える人はまだまだ多いです。
学校の中でも外でも教員らしいふるまいを求められます。いわば、教員は生徒や保護者、社会に常に見張られています。
私は職場に来ていく服と休みの日に着る服は全部分けていました。シンプルに、生徒にバレたくなかったからです。
やましいことはしてないのですが、映画とか買い物とか一人で好きにしたいときに誰かに見られてないか気になってしまったんですよね。
それでも外出先で見つかって次の日に「先生、昨日○○にいたよね?笑」と言われるとゾッとしました。
教員はオンオフつけられないのがつらいところです。
②持ち帰り仕事が多すぎる
教員やってられないと感じた瞬間二つ目は、持ち帰り仕事が多すぎるときです。
本当は持ち帰り仕事なんてしたくないですが、しないと仕事が終わらないんですよね。
テストの丸付けとか持ち出し禁止なのに、自宅に持ち帰っている先生もいました。
でも、たまにニュースになる「持ち出しが禁止されているのに、児童生徒の個人情報の入ったUSBを学校外で紛失してしまった」という教員の不祥事。
定時で終われる仕事だったらこんな事件だって起きてないはずです。結局は業務が多すぎるんですよね。
家庭を持っている先生は遅くまで学校に残ることは難しいので、必然的に持ち帰り仕事の量も増えていきます。
③生徒がやる気ない
教員やってられないと思う瞬間3つ目は、生徒がやる気ないときです。
「いや、生徒をやる気にさせるのが教師の仕事だろ!」というのは重々承知です。
でも、寝る間も惜しんで一生懸命考えた授業で、寝られたり私語があったりすると正直「やってられない」と感じてしまいます。
④学級崩壊してしまった
教員やってられないと思う瞬間4つ目は、学級崩壊してしまったときです。
学級崩壊の明確な定義はありませんが、文部科学省では「学級がうまく機能しない状況」と言い表されています。
「子どもたちが教室内で勝手な行動をして教師の指導に従わず,授業が成立しないなど,集団教育という学校の機能が成立しない学級の状態が一定期間継続し,学級担任による通常の手法では問題解決ができない状態に立ち至っている場合」
国立教育研究所の「学級経営研究会」による
私は非常勤講師だったので、正確には授業が成立しない状態でした。
初任の頃には「私語をやめて」と何度注意しても聞いてもらえず、うるさくて授業どころではなくなってしまいました。
学校柄、他の先生も似たような状態でしたが、問題になる(する)先生とならない先生がいるのが不思議でしたね(余談です)。
⑤残業代が出ない「定額働かせホーダイ」
教員やってられない瞬間5つ目は、残業代が出ないときです。
私が授業を週に最大で20コマ(しかも4科目)担当していたときは、平日も休日も一日中教材研究していました。
専任教員の同僚は月100時間越えの残業は当たり前。強化運動部の顧問をしていたので繁忙期には「200時間くらい残業してる(本人談)」とのこと。
教員は残業代が出ない「定額働かせ放題」の仕事です。
民間とのお給料と比べると額面では恵まれていますが、業務量の多さに比べて給料が見合わないとやってられません。
関連記事教員の給料は高すぎる?教員と民間の年収やボーナスを徹底比較
⑥保護者対応に疲れた
保護者対応に疲れたときも教員をやってられないと思う瞬間です。
私の同僚は非常勤講師1年目で、保護者から出席日数の確認で呼び出されて1時間ほど対応したことがあります(結果、保護者の方の勘違いだったようです)。
また、違う同僚は家庭訪問した際に保護者から壁を叩かれて威嚇されたそう。
保護者の方もご自分のお子さんを思ってのことなので、安易にモンペ呼ばわりするのはよくないです。
でも、保護者と教員との相性やコミュニケーション不足によってうまくいかずに疲弊してしまうことがあります。
一生懸命やっても報われない、わかってもらえないときには辛いです。
⑦部活で休みがない
部活で休みがないときも教員をやってられないと思う瞬間です。
中学校・高校の教員は土日祝日・お盆・年末年始など部活で休みがありません。
とくに若手教員は活発な運動部の顧問を任されることが多く、プライベートな時間や休息をとる時間が十分にとれません。
さらに言えば、教材研究や生徒対応など教員生活を豊かにするための時間もなくなります。
十分な休息が取れずに、教員としてのやりがいを感じられる仕事に充てる時間も少なくなったために、バーンアウトしてしまう先生もいますね。
⑧職員室の人間関係が閉鎖的
職員室の人間関係が閉鎖的でうまくいかないときもやってられないと思う瞬間です。
独特の閉塞感は、地方の学校や私立学校で顕著です。ずっとメンバーが変わらないのでお局さん的な教員が職員室を牛耳っている状態ですね。
リーダー格の教員に嫌われると職員室でいじめられたり、あることないこと言われたりと、ものすごく仕事がやりにくくなります。
とくに初任の先生や新しく赴任したばかりの先生は、閉鎖的な雰囲気の職員室だとうまく関係が築きづらいです。
教員って業務や生徒のことでコミュニケーションを取らないと仕事が円滑に回らないもの。気になることや悩みを気軽に相談できない雰囲気だとやってられません。
私立の閉鎖的な人間関係に疲れて転職した方の体験談は、私立教員の転職体験談|30代後半女性が異業種に2度転職をご覧ください。
教員やってられないなら転職する道もある
教員をやってられないと思ったら転職を検討してもいいと思います。
なぜなら、教員以外の選択肢を知ることで「やりたい仕事に転職する」こともできますし、検討した結果「このまま頑張って教員を続けたい」と思い直すこともできるからです。
私自身は1年目で他の仕事を検討した結果、もう少し教員を続ける決断をして7年教員を勤めました。
自分自身が本当は何をしたいのか見つめ直すためも、転職という選択も視野に入れてみてください。
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