教員から民間企業に転職する方法を経験者の元教員が解説

2021年7月1日

教員から民間に転職する方法を経験した元教員が解説

「教員から民間企業に転職を考えているけれど、何から始めたらいい?どんな転職先がある?」

 

民間企業への転職を考えている方に向けて、教員から民間企業へ転職する方法とおすすめの転職先を元教員2人が解説します。

 

この記事を書いた人たち

【監修・執筆】

みずき
みずき(当サイト運営者。10社以上の転職サイト・エージェントを利用した元教員の在宅ワーカー)>>運営者情報

【執筆】

ちはる(24歳で公立小学校教員から民間企業に転職した元教員)>>養護教諭の転職体験談

 

みずき
教員から民間(異業種)に転職するためには早めの行動が大事です。とくに異業種の企業に転職する場合には30歳が目安になります。 >>教員からの転職は20代ですべき!

 

教員の転職が難しいと言われる理由の一つが、民間企業で即戦力となるスキルの乏しさ。

しかし、自分の適性を知り、強みを把握して自己PRにつなげていくことで民間企業への転職は十分可能です。

 

公立小学校で2年間教員を経験後、公務員を辞めて転職した私が、民間企業に転職するメリット・デメリットもお伝えします。民間に転職したい教員の方は、転職活動の参考にしてください。

 

教員から民間企業に転職する方法と流れ

教員から民間企業に転職する方法:3ステップ

 

まず、教員から民間企業に転職したい方は下記の流れで進めていきましょう。

 

教員から民間企業に転職する方法と流れ

  1. 民間企業に転職したい理由を明確にする
  2. 自分自身の強みやスキルを棚卸しする
  3. 転職エージェント・サイトなどで求人を探す
  4. 実際に転職する時期を検討

 

それぞれ解説していきますね。

 

①民間企業に転職したい理由を明確にする

 

はじめに、公務員という安定から離脱してでも必要な転職であるのかを一度考え直してみてください。

 

「教員から事務職に転職したい」という方は、公務員の中でも学校事務であったり、市職員という選択肢も残っています。

したがって、教員から転職するとしても、必ずしも公務員から離脱する必要はありません。

 

一方、民間企業(とくにベンチャー企業)では常に新しい発想・行動力が求められ、自身の希望を叶えられやすい場であると言えます。

 


たとえば「もっと自ら企画・行動を起こしたい」という方は、民間企業への転職を考えた方がいいかもしれません。

公務員は法律のもと、学校方針のもとで務めなければならず、新しく行動を起こすことは認められにくいからです。

 

「なぜ」転職したいと思うのか、転職をして「何を」やりたいと思っているのを明確にして、本当に民間への転職が必要であるか考え直してみてください。

 

②自分自身の強みやスキルを棚卸しする

 

次に、民間企業に転職すると決めたら、自分の強みやスキルを棚卸ししましょう

 

自分の強みを活かせる転職先を見つけられますし、面接でも「私はこれができる」とはっきりアピールできます。

 

教員として培ったスキルなら

  • 児童生徒・保護者の方々・教員同士で必要な人間関係を構築する力(コミュニケーション能力)
  • 基本的教養
  • 教材作りや事務作業で身に付いたパソコンのスキル

 

ザっと挙げただけでも、これらの能力が高められているはずです。

関連記事【自己PR文に書ける】教員の転職で役立つ7つの強み(スキル)を紹介

 

メモ

もし自分の強みが見つからない場合は、下記の方法で強みを発見できます。

みずき
私はリクルートエージェントの電話面談を利用しましたが、自分の市場価値と今後取るべき行動がわかったので有益でしたよ。

>>リクルートエージェントに無料相談する

 

③転職エージェント・サイトなどで求人を探す


いよいよ民間企業の求人を探して応募していきます。求人検索には主に下記3つの方法があります。

 

民間企業の求人を探す方法

  1. 転職サイトに登録する
  2. 転職エージェントサイトを利用して求人紹介や転職サポートを受ける
  3. ハローワークを利用する

 

リクナビNEXTなどの転職サイトから探す

 

転職サイトを使うなら求人数の豊富なリクナビNEXTだけでも登録しておきましょう。

 

  • グッドポイント診断といった自己分析ツールの利用
  • 希望条件を絞っての求人検索
  • サイト上からエントリーが可能
  • 履歴書や職務経歴書を作成しておくことで企業からスカウトが来ることもある

 

上記のように転職サイトに登録するメリットは数多くあります。>>リクナビNEXTに無料登録する

 

転職サイトのツールで教員の職務経歴書もサクッと作れます。

転職サイトを眺めているだけだと仕事のイメージが掴めないという方は、リクルートエージェントなどの転職エージェントに頼るのがおすすめです。

 

転職サポート付きの転職エージェントで探す

 

転職エージェントとは、担当アドバイザーが一人一人の転職を無料でサポートしてくれるサービスのこと。

 

転職エージェントに登録すると、定期的に面談を行ったり、自身に合う求人を紹介してくれたりと、よりスムーズに転職活動が進むようサポートしてくれます(しかも無料です)。

 

また、転職エージェントは一般に公開されていない非公開求人を持っています(多いところだと数万件単位です)。

大企業や条件のいい求人は公にすると応募が殺到してしまうため、非公開にする企業が多いです。

 

つまり、優良求人を本気で探すなら、転職エージェントに登録して非公開求人にアクセスする方がベター

 

みずき
10万件以上の非公開求人を取り扱うリクルートエージェントだけでも登録しておきましょう(登録・利用すべて無料です)。

>>リクルートエージェントに無料登録する

 

関連記事教員におすすめの転職エージェント10選

 

地元のハローワークで探す方法もある

 

自らハローワークに足を運んで相談を持ちかける方法もあります。

同じように転職活動・求職活動に取り組む方々が集まるため、自身を奮い立たせられることもできます。

 

また、ハローワーク主催の講習を受けることも可能であり、転職に必要なスキルを高められる場でもあります。

 

④実際に転職する時期を検討

 

よさそうな求人があったから年度途中に辞めたいと考える方もいるかと思います。

 

実際には、教員の年度途中の退職は可能です。

 

みずき
私自身は出産を機に年度途中で退職しています。 教育困難校だったので年度途中で辞めていく先生も数多く見てきました。

 

しかし、一般的には教員の転職時期は3月・4月の年度替わりタイミングが多いです。

 

採用面接の際に入社時期を検討してもらえる企業もあるので、求人検索と並行して時期を考えていくのも一つの手です。

 

辞意を伝える具体的なタイミングやスケジュールは教員の転職にベストな時期・スケジュール・伝えるタイミングで詳しく解説しています。

 

教員から民間企業への転職|おすすめ転職先5つ

教員から民間企業への転職|おすすめ転職先5つ

 

教員から民間企業への転職でおすすめの転職先を5つ紹介します。

 

  1. 塾講師・家庭教師
  2. 各種スクール講師(英語・音楽・ダンス・水泳・体操等)
  3. 企画業務
  4. 学校給食員
  5. 販売職・接客業

 

それぞれ解説していきます。


①塾講師・家庭教師


「勉強を教えることは好きだけど、大人数はしんどい」

「一途に勉強を教えたい、休憩時間に児童生徒と戯れるのは少し苦手だ」

 

こういった方におすすめの転職先は、進学塾の講師や家庭教師です。

 

1講師に対しての生徒数が少なく、家庭教師に関しては1対1で指導することが可能です。



②各種スクール講師(英語・音楽・ダンス・水泳・体操等)


複数教科や科目の指導に当たる教員に対し、スクール講師は1つのカテゴリーに特化しており、自分の「好き」を教えてあげられる職でもあります。

 

好きな英語を話すことが子どもの耳で聞く教育に繋がる、好きなダンスを踊ることが子どもの目で見る習得に繋がる、まさに自分の趣味や特技を活かせる転職先です。

③企画業務


学校には年間行事が山程あり、それを企画・運営するのはもちろん教師です。

 

様々な会社では「企画部」が設けられており、会社の運営においてどのような事業を起こすのか、その企画を担当する部署があります。

 

発想力が豊かであったり、発案することが好き、行動力のある人であれば、企画職を志してみるのも良いでしょう。


④学校給食員

「勉強を教える責任は重いけど、児童生徒と触れ合うことは好き」

こういった方には、同じ学校内で務められる給食員がおすすめです。

 

調理師や管理栄養士の資格取得者であれば公務員として就くこともできますが、無資格でも調理員として務めることが可能であり、児童生徒に触れ合うこともできます。

 

ただ、あくまで給食の調理がメインとなり、児童生徒と触れ合う時間はそう多くありません。

学校給食で児童生徒の健康を影から支える、サポート的なポジションになります。

 

⑤販売職・接客業


児童生徒との触れ合い、保護者対応、教職員同士の人間関係の他、遠足や外泊行事では行く先々でアポイントを取る必要があったり、教育委員会主催の講習会を受けたりと、教員は外部と関わることが意外と多いものです。

 

そこで培った対応力を活かし、常に人と接する職を選んでみるのもありです。

教員ならば老若男女関係なく対応できる力が備わっているはずです。

 

 

 

教員から民間企業に転職して感じた働き方の違い

教員から民間企業に転職して感じた働き方の違い

 

次に、教員から民間企業に転職して感じた働き方の違いを比較してみます。

 

教員と民間の働き方の違い

  1. リフレッシュできる休憩時間がある
  2. 休日は完全にオフ(児童生徒の目を気にせずに過ごせる)
  3. フレックスタイム制や時短勤務が可能な企業もある

 

それぞれ解説していきます。

 

リフレッシュできる休憩時間がある


教員のときは昼休憩でも給食指導や見回りの仕事があったので、休憩時間はほとんどありませんでした。

 

しかし民間では、しっかりと1時間の昼休憩があり、心身共にリフレッシュすることができます。

オフィス街にあるお洒落ランチを楽しめたり、仮眠室で寝られたりするのは新鮮です。

 

ONとOFFをしっかり切り替えることができるのは、民間の大きなメリットですね。

 

休日は完全にオフ!児童生徒の目を気にせず過ごせる


公立の小中学校への教員の配置は、教員の居住地と同じ市や区を避けるようにはなっていますが、休日にばったり児童生徒や保護者の方にバッタリ遭遇することもあります。

 

私は休日でも周囲の目を気にして、映画館など子どもが多く集まりそうな場所は避けてました。


プライベートの時間が一瞬にして仕事モードに変わってしまうのは気が休まらず、なかなか疲れが取れないものです。

 

対して民間では、休みの日は完全にオフ!きっちり休暇を満喫することができて、休み明けのモチベーションアップにも繋がっています。

 

関連記事教師を辞めてよかったこと5つを元教員が告白。経験者の声も紹介

 

フレックスタイム制や時短勤務が可能な企業もある

 

教員の基本的勤務時間は8時から17時と定められているのに対し、民間は企業によって規定が異なります。

 

たとえば、時短勤務だけでなく、リモートワークやフレックスタイム制が可能なところも増えています。

 

メモ

フレックスタイム制とは、出社・退社の時間を自由に決められるよう、勤務時間の前後に「フレキシブルタイム」を設定し、必ず勤務しなければならない「コアタイム」を間の時間に設定した勤務体制のこと

 

朝早くから働いて夕方早く帰る、朝はゆっくりしたいけど夕方遅くまで頑張るなど、トータルの勤務時間さえ守れば、あとは労働者の自由に働くことができます。

 

一方で、教員の勤務時間の規定はあってないようなもの。実際は8時前には出勤して準備、定時を過ぎてからの会議や雑務が常態化していますよね。

 

関連記事教師になるのやめとけ!?教師のデメリット7つを元高校教員が暴露

 

教員から民間企業に転職するメリット・デメリット

教員から民間企業に転職するメリット・デメリット

 

ここでは民間企業に転職した私が、教員から民間企業に転職するメリット・デメリットについてまとめます。

 

メリット
  • 努力次第で給与が上がりやすい
  • 実力があれば出世しやすい
  • ワークライフバランスが取れる
デメリット
  • 会社の業績次第では年収が安定しない
  • 利益を重視しなければならない

 

それぞれ解説していきますね。

 

教員から民間に転職するメリット3つ

 

教員と民間企業の違いから転職するメリットを挙げていきます。

 

①努力次第で給与が上がりやすい


教員の給与は基本的に年功序列制です。

たとえ20代でベテラン並の指導力を持っていたとしても、それに応じた給料アップは見込めません。

 

一方、自身の実力と給料が比例するのが民間企業です。

新入社員であっても実力が評価されれば給料が上がり、逆に30代・40代になっても給料が上がらない人もいます。

 

実力で評価された方がやりがいがあるという方は民間企業に向いています。

 

②実力があれば出世しやすい


給料アップと同時に、実力の評価は出世のチャンスでもあります。

教員の間でも主任教師がいたり、副担任に就く教員もいますが、あくまでどの任務を遂行するかの違いであり、それが上下関係ではありません。

 

しかし民間では、年下の部長・年上の課長がいても何もおかしくありません。実力次第で出世できるのが民間です。

みずき
全然仕事してない上司が自分よりも高い給料をもらえていると、疑問を感じることありますよね。

 

③ワークライフバランスが取れる


教員の基本的勤務時間は定められており、学校生活を基準にして働く必要があるため、自身のプライベートな時間を取りづらいです。

 

一方民間では、

  • フレックスタイム制
  • 在宅勤務(リモートワーク)
  • 時短勤務
  • 土日休み、残業ナシ

 

など、企業によって様々な働き方を選べます。

条件を絞って探せば、ワークライフバランスを取れる会社に転職することも可能です。

 

関連記事教員の転職にIT企業がおすすめの理由を元教員の現役SEが語る

 

教員から民間に転職するデメリット2つ

 

一方、教員から民間に転職するデメリットについても見ていきましょう。

 

①会社の業績次第では年収が安定しない


公務員である教員から転職するもっとも大きなデメリットとしては、収入の安定性がなくなることです。

 

民間企業ではボーナスの支給は会社の業績に左右されます。年によって変わりますし、下手すると0の可能性もあります。

 

民間に転職したら公務員のうまみである

 

  • 仕事がなくなることはない
  • 年功序列でお給料がもらえる
  • 福利厚生が充実している

 

という安定性を基本的には捨てることになります。

 

もちろん、慎重に転職先を選べばある程度回避できる問題でもあります。

また、教員といえども経営難の私立学校ならばボーナスを削られることもあります。

 

関連記事教員の給料は高すぎる?教員と民間の年収やボーナスを徹底比較

 

②利益を重視しなければならない

 

教員と民間で大きく異なるのは利益を出すことが求められることです。

 

営業ならば多かれ少なかれノルマがありますし、会社にとって大きな損失を発生させた場合には始末書を提出することもあります。

 

民間企業に勤めるならば、勤務時間内で終えられる段取りや仕事の正確性を意識し、会社の利益を重視して働く意識を持つことが必要です。

 

教員から民間への転職は可能性が無限大に広がります

教員から民間への転職は可能性が無限大に広がります

 

教員から民間へ転職する理由は、何より自分の可能性を広げることにあります。

 

公務員として務められる職は決まっており、公務員にこだわることで自分の幅を決めてしまうのは、もったいないです。

少しでも「これがしたい」「もっとこうしたい」があるなら、転職に踏み出すべきです

 

民間は会社の規定が基準となっており、公務員・教員のように国に定められた法律はありません。

つまり、あなたの手によって会社を変えることも可能です。

 

転職に迷っている方は、市場価値の判断や転職相談に乗ってくれる転職エージェントに相談してから行動すると失敗しにくいです。

>>リクルートエージェントに無料で転職相談する

関連記事教員の転職には転職エージェントが必須!おすすめ10社を元教員が厳選

 

自分の「やりたいこと」「やりがい」を追求し、「転職してよかった」と思える人生を歩みましょう。

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みずき

元高校教員(社会科・非常勤・7年)の在宅ワーカー | 主な勤務校は偏差値30台の教育困難校 | 出産を機に退職 | 在職中・現在合わせて10社以上の転職サービス(転職サイト・エージェント)を利用 | 教員時代は教師を辞めたい若手教員の相談に乗ってました | 教員からの転職情報・教員生活に役立つ情報を発信します。

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