
こんな疑問にお答えします。
この記事を読んだあとには次のことがわかるようになりますよ。
本記事の内容
・卵の栄養について
・離乳食「卵」の進め方【開始時期、量、頻度】
・卵黄の進め方(卵黄スケジュール)
・卵白の進め方(卵白スケジュール)
・離乳食「卵」に関する疑問Q&A
2019年3月に厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」が改訂され、離乳食における卵の開始時期が早まりました。
そのため、いざ離乳食で卵を与えようとしたときに、ネットやインスタの情報がほとんど参考になりませんでした。
この記事では、息子のために新ガイドライン対応本や参考書で調べて実際に試した私の備忘録を公開します。
離乳食で卵を始める方の参考になれば幸いです。
それでは、一つずつ見ていきましょう。
もくじ
卵の栄養について
卵は「完全栄養食」と呼ばれる食材です。
良質なタンパク質だけでなく、ビタミンやミネラル、鉄分など体に必要な栄養のバランスが良く、1日に必要な栄養をビタミンCと食物繊維以外すべて含んでいるからですね。
さらに、卵には体内で作ることができない必須アミノ酸も9種類すべて含まれています。
卵に多く含まれるタンパク質は、筋肉や血液、内臓など体を作る材料です。
ぜひ、離乳食に適切に取り入れていきましょう。
離乳食「卵」の進め方【開始時期、量、頻度】
では、離乳食の卵の進め方を見ていきましょう。
卵が使えると離乳食の幅がぐんと広がりますよね。
一方で、卵は比較的アレルギーを起こしやすい食材でもあり、調理の仕方や目安量、進め方のスケジュールなどが気になります。
それでは、一つずつ説明していきますね。
卵黄、卵白はいつから開始するか
離乳食はおかゆ、野菜のすりつぶしからスタートします。
豆腐や白身魚、卵などのタンパク質は炭水化物とビタミン類に慣れた後に開始するのが一般的です。
離乳食のスケジュールとしては、炭水化物(おかゆなど)→ビタミン(野菜など)→タンパク質(初めは豆腐や白身魚。次に卵)となります。
卵は他のタンパク質に慣れてから与えるため、離乳食開始から1ヶ月経った生後6ヶ月頃が卵黄スタートの目安です。
そして、卵白は、生後7ヶ月~生後8ヶ月の離乳食中期からスタートします。
ただし、卵黄1個分が食べられるようになってから卵白に進むため、卵黄の開始時期が遅かった場合は卵白の開始も合わせて遅らせる必要があります。
焦らず、進めていきましょう。
卵黄の進め方(卵黄スケジュール)
それでは、実際の離乳食の卵の進め方について説明しますね。
まずは卵黄から与えます。
【量】
アレルギーの心配があるのでいきなり小さじ1~ではなく、耳かき1さじから開始します。
【時間】
そして時間ですが、アレルギーなど何かあったときのために、病院が開いている平日の午前中に与えるようにします。
【頻度】


卵アレルギーが心配な方は、念のため2~3日置きに与えていきましょう。
以下に卵黄のスケジュールをまとめますね。
卵黄の進め方
【卵黄の量】
①耳かき1さじ
②小さじ1/2
③小さじ1
④小さじ2
⑤卵黄1/2(10g)
⑥卵黄3/4(15g)
⑦卵黄1個(20g)
※①から⑦の順に、アレルギーが心配な方は2~3日置きに与えていきましょう。
※卵黄と卵白を完全に分けられるよう、固ゆで卵を使って与えていきましょう。
(固ゆで卵は水からゆでて沸騰後、さらに15分(心配な方は20分)茹でたら完成です。)
卵白が混じらないように、心配な方は黄身の中心付近を与えると安心ですよ。
中まで加熱されてるか、くれぐれもよく確認してくださいね。
卵白の進め方(卵白スケジュール)
卵黄1個分を問題なく食べられるようになったら、卵白を与えていきましょう。
ですが、ここで注意があります。
離乳食の卵は、離乳食初期から卵黄、離乳食中期以降から卵白と全卵を与えますよね。
卵黄から先に始めるのは、卵黄ではアレルギーが起こりにくいからです。
卵のアレルゲンである「オボアルブミン」「オボムコイド」「リゾチーム」などのタンパク質の多くは卵白に含まれています。
卵白を与える際には、卵黄以上にアレルギーに配慮して進めていきましょう。
以下に卵白の進め方(卵白スケジュール)をまとめますね。
卵白の進め方(卵白スケジュール)
【卵白の量】
①耳かき1さじ
②耳かき2さじ
③1g
④2g
⑤5g
⑥10g(全卵1/3個分)
※アレルギーが心配な方は2~3日置きに与えていきましょう。
※数字はそれぞれ卵白だけの量です。離乳食中期の卵の目安量は全卵1/3ですので、⑥までで完了です。
※離乳食後期になったら全卵1/2個が目安量なので、⑦全卵1/2(卵黄10g、卵白15g)に進みましょう。
しっかり加熱した方がアレルギーが出にくいので、卵白のときはくれぐれもよく加熱してくださいね。
離乳食「卵」に関するQ&A
その他、離乳食の卵に関する疑問をまとめました。
マヨネーズはいつから使える?
1歳半以降に少量だけ使うようにする。
マヨネーズの原料は7割が植物油で、3割が卵(生卵)・酢・調味料などであり、油が多く、生卵が使われていることから使う場合は少量のみにしましょう。
半熟卵や生卵はいつから与えられる?
3歳以降が目安。
卵は加熱することでアレルギーを起こす力が弱くなり、サルモネラ菌などの食中毒も防ぐことができます。
体がしっかりと育ち免疫が高まる3歳までは、生卵や加熱が十分でない半熟卵は避けた方がよいです。
うずらの卵の与え方が知りたい。
うずらの卵は鶏卵と同じように考えて大丈夫。
ただし、うずらの卵は小さくて黄身と白身を分けるのが難しいため、全卵として離乳食中期以降に与える方が良さそうです。
魚卵は与えて大丈夫か?
離乳食期間はNG。イクラやタラコといった魚卵は塩分濃度が高いので離乳食には不向きです。
離乳食で使い切れなかった卵は冷凍できるか?
ゆで卵は、卵黄だけなら冷凍可能です。
フリーザーパックに入れて冷凍すればオッケーで、レンジで解凍できます。
卵白は水分が抜けてパサパサになってしまうため、冷凍しない方がよいです。
私は1度やってみましたが、細かくしても食感が変わってゴムみたいになったのでおすすめしません。
でも、火を通した炒り卵や薄焼き卵なら冷凍可能です。
炒り卵は十分に冷めてからフリーザーパックなどで保存します。
薄焼き卵は、1枚ずつラップして冷凍します。もしくは、細く切って錦糸卵として冷凍すると使いやすいですよ。
まとめ【離乳食で卵を与えてみよう】
いかがでしたか?
アレルギーに注意しながら、栄養満点の卵を離乳食に取り入れていきましょう。
初めて与えるときは、病院が空いている平日の午前中に、少量から始めてくださいね。
今回は以上です。