「実際に教員が転職で使った職務経歴書が見たい」「教員の職務経歴書や自己PRの書き方がわからない」
このような方に向けて、実際に教員が転職で使った職務経歴書サンプルを公開します。
【監修・執筆】みずき(当サイト運営者。10社以上の転職サイト・エージェントを利用した元教員の在宅ワーカー)>>運営者情報
【執筆】ちはる「24歳で教員(小学校・養護)から民間企業に転職しました。実際に使った職務経歴書と書き方を解説します」>>養護教諭からの転職体験談)
教員からの転職成功者が使った職務経歴書サンプルを参考に、あなたの経歴や強みを企業にアピールできる魅力的な職務経歴書を作りましょう。
教員の職務経歴書【実際のサンプルを公開】
ちはる先生「私(小学校教員・非常勤・20代・二種教員免許)が実際に使った職務履歴書サンプルを公開します!項目ごとに書き方も解説していきますね」
職務経歴書のフォーマットはdodaのものが使いやすいです。こちらからダウンロードできます。
教員の職務履歴書の書き方のコツ・注意点
ちはる先生「それでは、教員の職務経歴書の書き方のコツや注意点を項目ごとに解説します」
教員の職務要約
学習指導以外の職務を具体的に述べることがポイントです。
民間企業から見たら教員が子どもに勉強を教えられることは当たり前なので、学習指導以外の事柄を具体的に書きましょう。私の場合だとこんな感じですね。
■職務要約 短期大学で養護教諭の資格取得後、公立小学校において2年間、養護教諭として務めました。 着任した小学校には障がいをもつ児童が多かったため、支援学級を兼任し、養護教諭として任務をこなしながら、児童の生活介助や学習支援にも携わりました。 全校児童の健康維持・増進に努め、また、障がいをもつ児童も安心して登校出来る学校環境整備、さらには保護者の方々にも信頼を得られる教職員として任務を遂行しました。
教員の職務経歴
小中高違った学校での経験があるなら、それぞれの特色について述べましょう。
- 小学校なら給食指導や6年間通して児童を指導し続けられること
- 中高であれば進路指導・部活動の顧問経験
など、いかに自分に対応力があるのかをアピールできます。
どれか1つの校種の経験であれば、担当学年が変わると同時に行った指導方法の切り替えや、逆に長年務め上げた実績について述べてみましょう。
私の場合はこう書きました(実例)
【業務内容】
- 保健室運営(年2回健康診断の実施・児童の健康維持増進における取り組み)
- 支援学級運営(障がい児への生活介助・学習指導)
- 保健衛生指導(歯の健康に関する取り組み・冬季うがい手洗い指導)
- 委員会活動(保健委員会における活動の実施)
- 課外活動(遠足宿泊行事における引率)
【保健室運営での実績・取り組み】
児童生徒の健康を維持・増進させる為、養護教諭として日常的に児童の様子を観察し、健康診断結果から異常や変化に気付きを持ち、いつ何時においても即対応出来るよう、体制を整えておりました。怪我をしてしまった児童に対し、手当を施すだけではなく、以後どのようにして怪我を防ぐべきか、指導もして参りました。その結果、2年間の学校生活で大きな事故や感染病等は発生せず、児童の心身を守ることが出来ました。
【支援学級運営での実績・取り組み】
通常学級で授業を受けることが困難となる児童を迎え入れ、基本45分間の特別指導を行いました。多動や注意欠陥により集中力の続かない児童に対しては、興味関心を引く教材を取り入れたり、長時間同じ体勢を続けられない身体障害をもつ児童に対しては、一定時間置きに場所を変え、それぞれの児童に合う形で学びを広げて参りました。通常学級では難しい支援方法を取り入れることで、保護者の方からも信頼を得ることが出来、児童たちを安心して通わせられる学校環境作りに貢献致しました。
【保健衛生指導での実績・取り組み】
児童の健康を守るためには、児童1人1人が自分の体に興味・関心を持つことが必要となります。6月4日を「虫歯の日」と定め、歯の健康を守ることの出来る歯磨き指導を行ったり、冬季には「インフルエンザ予防週間」を作り、学校内でのうがい・手洗い実施の他、チェックシートを使って自宅でも続けられるよう、その指導を行いました。児童自ら「自分の健康を守る」意識を持たせられたことが、結果的に児童の心身を守ることに繋がったと考えております。
【委員会活動での実績・取り組み】
高学年になると始まる委員会活動において、保健委員会を設置し、児童に「保健室とはどのように運営されているか」を、体験してもらえるよう努めました。週に1回、保健室に待機する日を決め、担当日には一緒に怪我をした児童を保健室に迎え入れます。そこで、学年・クラス・名前を記録するなど、児童にも出来る仕事を務めてもらいながら、養護教諭の行動を見てもらうことで、養護教諭が学校にいる意義について体感してもらいました。日常教室で過ごす児童には理解しづらい保健室を、委員会活動を通して学ばせてあげることが出来ました。
活かせる経験・知識・技術
教員経験の持ち主が一般教養を身に付けているのは当たり前です。
したがって、職務経歴書によって「教員ってこんなことも出来るんだ」と人事担当者に思わせることが大切になります。
たとえば、
×「私は子どもに丁寧に勉強を教えてあげることが出来ます」ではなく、
〇「私は子どもが勉強を理解しやすいよう、PowerPointを用いて、表やグラフを取り入れた教材作りをしておりました」
など、具体的なスキルをアピールすることで自分を大きく印象付けることが出来ます。
また、民間企業から見た教員は、常に学校内にいるものと思われがちです。
しかし、教員は学校外(とくに校区内にある商業施設や各家庭)に対して、学校行事の周知活動を行ったり、校外学習の理解を得られるよう働きかけます。このような教員の営業力・広報力やコミュニケーション能力なども、自身のアピールポイントになります。
私の場合はこう書きました。
■活かせる経験・知識・技術
- 児童の怪我に対する手当や、突発的な事故における対応力・判断力
- 語彙力に乏しい児童にも理解出来る言葉選び・表現法・伝達に役立つ教材の選択
- 各家庭での見守りを保護者へ促すにあたって必要となる信頼関係の構築力
- 健常・障がい関係なく1人1人の児童の個性を理解し、学ばせられる指導力
関連記事【自己PR文に書ける】教員の転職で役立つ7つの強み(スキル)
資格
教員免許はもちろんのこと、自動車運転免許証や漢検・英検・TOEICにおいても、取得している資格はあるだけ記入しておくことがマストです。
私の場合はこう書きました(実例)
■PCスキル
Word | 月に1回「保健だより」を配布するため、Wordを用いて作成しておりました。児童の興味を引くイラストや、数字が目で見て理解出来るようグラフを入れる等、わかりやすい文書の作成が出来ます。 |
Excel | 健康診断の結果を、1年生から6年生にかけての変化が把握できるよう、体重・身長の増加を関数を使用して表に示したり、BMI数値においても関数で算出しておりました。基本的な関数を使いこなすことが出来ます。 |
PowerPoint | 課外活動において、児童に配布するしおりの作成をPowerPointを用いて作成しておりました。たくさんのイラストを使用し、色鮮やかなレイアウトにもこだわりながら、かつ必要な要点を抑えられたしおり作りを行いました。基本的な資料作成は可能です。 |
■資格
普通自動車第一種運転免許
養護教諭2種免許状
社会福祉主事任用資格
履歴書(職歴欄)や免許・資格の書き方は【タイプ別】教員の履歴書(職歴欄)の書き方で詳しく解説しています。
教員の自己PRの書き方|職務経歴書にどう書く?
教員の自己PRの書き方のポイントは、とにかく具体例を挙げること。
教員経験で得られた知識や技術を民間企業に魅力的に伝えるのは難しいです。よって、できる限り具体的なエピソードやスキルを書きましょう。
例:✕ 児童に学習指導を行った
→「教員が子どもに勉強を教えるのは当たり前の行為だ」と思われる。
◯ 児童にリスニングCDや外国語教師のDVDを使用し、英会話指導を行った
→日常的に日本語を使用している児童に対し、使い慣れない英語をどのようにして指導するのか。用いた教材を提示し、日本人では難しい発音を、教材を活用することでカバーしながら、児童により良い学習を導いた結果を伝える。
上記のように、具体例を挙げることで人事担当者もイメージが湧きやすく、自身の務めに対する理解を得やすくなります。
私の場合はこう書きました(実例)
■自己PR
保健室と支援学級という全く違った環境で、「保健室の先生」と呼ばれる場面、「ひまわり学級の先生」と呼ばれる場面、それぞれにおいて自分のやるべき任務を遂行致しました。短期大学で学んでいた障がいについての知識を体で実感しながら、より良い支援が出来るよう、休日は自学自習に励みました。私は自分の仕事に対して責任を持ち、いつでも「今以上」を目指して努力邁進致します。
自身の任務に遂行しながらも、他教職員への目配り・気配りを絶やすことはありませんでした。課外活動に必要なしおりの作成も、各学年担任がしおり作りに時間を割けないと気付いたことが始まりです。常に周囲を観察し、必要であろうサポートに、自ら行動を起こすことが出来ます。
教員の職務経歴書の書き方を指導してくれる転職エージェント
職務履歴書を作成したら第三者に添削してもらうことをおすすめします。
客観的に見てもらうことで、誤字脱字や言い回しの間違いに気づけるだけでなく、魅力的な職務経歴書に仕上がっているかがわかります。
家族や知人に頼むのもいいのですが、プロに頼んだ方が効果的な意見を得られます。
職務履歴書を添削してもらえるところ
- ココナラなどのスキルマーケット(有料)
- 転職エージェント(無料)
たとえば、職務経歴書はココナラ
デメリットは、質や料金がピンキリなところです。経験豊富なプロに頼もうとすると8,000円ほどかかるケースもあります。
一方、転職エージェントを利用すれば職務経歴書の書き方の指導や添削を無料で受けられます。
しかも、添削してくれるのは転職のプロ(現役)なので、質も担保されています。
まだ登録していない人は担当者の質が高い
教員の職務経歴書の書き方で迷ったらプロに相談しよう!
実際に転職で使った教員の職務経歴書サンプルを元に、書き方をまとめました。
ポイントは自分のキャリアの棚卸しをして、具体的なエピソードや例を挙げてアピールしていくことです。
「実際に職務経歴書を書こうとしたら手が止まってしまった」「書いてみたけれど、魅力的な文章になっているかわからない」
このように教員の職務経歴書の書き方で悩んだ方は、転職のプロである転職エージェントに相談してみてください。
求人紹介だけでなく、魅力的な職務経歴書にするための指導や添削を無料で受けることができます。
面接で好印象を得る転職理由の書き方は>>教員の転職理由|面接で好印象な伝え方とNG例で詳しく解説しています。
教員の転職活動のコツは教員から転職する流れ・転職活動のスケジュールで解説しているので参考にして下さい。
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