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教員から転職する流れ・転職活動のスケジュール|退職した元教師が解説

【完全版】教員から転職する流れ3ステップ!退職した元教師が解説

教員から転職する流れ(転職活動の方法から円満退職までの流れ)を元教師が経験を踏まえて徹底解説します。

この記事でわかること(タップで好きなところから読めます)

「教員から転職するには何から始めたらいい?」という方に向けて、教員7年目で退職し現在はWEB職(フリーランス)に転職した私の経験談と、教員から転職した先生方の事例を元にまとめました。

教員から転職したい方はぜひ最後までお読みください。

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教員から転職する流れ・転職活動のスケジュール

教員から転職する流れ・転職活動のスケジュールを解説します。

教員の転職活動のスケジュール【4月入社を目指す場合】

教員を3月末で退職し・転職先に4月入社を目指す場合を想定して転職活動の具体的なスケジュールを見ていきましょう。

教員の転職活動のスケジュール(4月入社を目指す場合)

  1. 書類選考:12月~1月
  2. 面接:(書類選考後に即日~2週間程度)
  3. 内定:2月~3月
  4. 入社:4月

書類選考から内定まで1~2か月かかると想定すると、上記のようなスケジュールになります。

3月下旬に内定となると退職手続きや引継ぎの問題で忙しくなります。余裕をもって転職活動を開始しましょう。

逆に早い時期だと4月入社の求人が少なくなりますが、どうしても4月入社にしたい場合は企業との交渉次第で実現することもあります(実際いました)。
視野を広げるためにも早くから自己分析や業界・企業研究を始めておいて損はありません。

教員から民間企業への転職を考えている方は、教員から民間企業に転職する方法もご覧ください。

教員から転職するベストな時期が「3月退職・4月入社」の理由

教員から転職するベストな時期は「3月退職・4月入社」

教員の転職の時期(タイミング)は3月末~4月にかけての年度替わりがベストです。

そもそも4月は中途採用の求人が多い時期。

教員の転職先として多い教育関連企業も学校のスケジュールを考慮して年度始まりの3~5月に積極的に中途採用を行います。

7~8割の先生が3~5月に転職すると言われるほどです。

教員側としても年度末が大きな区切りなので引継ぎがスムーズに進みます。

したがって、教員から転職する時期は「3月末日付で退職、4月1日に入社」がベストです。

離職期間がなく、年金や保険の手続きもそれほど煩雑になりません。

同僚教員のケースを見ていると、私の体感としては確かに3月末がもっとも退職される先生が多かったです。

ただし、8月(夏休み)や5月のGW後など偏差値の高低に関わらず、年度途中でも退職する先生も多かったです。

関連記事教員を年度途中で辞めるのはアリ?円満退職できた元教師がポイントを解説

教員からの転職活動の流れ|最速3ステップで成功

教員からの転職活動の流れ|最速3ステップで成功

教員からの転職活動の流れを3ステップで解説します。

教員から転職する流れ|3ステップ

  1. 転職サイトと転職エージェントに登録
  2. 書類選考・面接対策を転職エージェントに頼む
  3. 管理職・事務の先生に報告し、退職手続きを進める

①転職サイトと転職エージェントに登録

まずは、転職サイトや転職エージェントに登録しましょう。

年齢やキャリアに応じたおすすめの転職サイト・転職エージェントは【元教員厳選】転職サイト・エージェントおすすめ20選で紹介しているので参考にしてください。

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転職サイトは自分で求人検索するタイプやスカウトを待つタイプなどさまざまです。希望する業界や属性からいくつか登録してみてくださいね。

また、転職サポートを無料で行ってくれる転職エージェントというサービスも非常におすすめです。

教員におすすめの転職サイト・エージェントの記事で詳しく紹介していますが、転職教員から転職した先生方の半数以上が利用していたのがリクルートエージェントです。

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いい人材がほしい企業と求職者の橋渡しが主な仕事です。求人を出している企業からお金をもらって運営しているので、求職者は無料で利用できます。

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初めての転職で不安な方は心強い相棒になってくれます。

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②書類選考・面接対策を転職エージェントに頼む

次に、書類選考や面接対策を転職エージェントに頼みましょう。

転職エージェントでは履歴書や職務経歴書・自己PR文の添削、模擬面接などをプロの目線から無料で対策してくれます。

また、採用面接のフィードバックもしてもらえます。

採用面接後、エージェントはすぐに企業と連絡を取って面接官からの印象や評価ポイント・懸念点などを聞いています。残念な結果になってもフィードバックを元に対策できるので次の選考に活かせます。

企業からのリアルな感想は一人で転職活動をしていると得られません。転職エージェントを使えば面接の通過率をどんどん高めていけます

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関連記事元教員厳選!転職サイト・転職エージェントおすすめ20選

③管理職・事務の先生に報告し、退職手続きを進める

最後に、無事に転職先が決まったら教員を退職する手続きを進めていきます。

退職の手続きは「管理職・事務への報告」から始めます。

管理職と事務の先生に退職したい旨を報告すれば退職関係の書類をもらえるので、手続きを進めていきましょう。

報告する時期は、後任探しや引き継ぎ・退職手続きの時間を考えると、早ければ早いほどいいです(とはいえ夏休み以降でOK)。


もし年度途中で辞める場合は遅くとも1ヵ月前には辞意を伝える方が円満退職できます。

非常勤講師の方なら秋に行われる次年度の面談時に伝えられるとスムーズですね。

管理職や学校関係者に退職を伝えるタイミングは後ほど詳しく解説しますね。

教員から転職したら後悔する?元教師25名へ調査した結果

教員から転職したら後悔する?元教師25名へ調査した結果

当サイトでは「教員から転職して後悔しているか?」を元教員25名にアンケート調査しました(2021年実施)。

結果、元教員25名全員が「転職して満足している(後悔していない・幸せ)」との回答でした。

確かに、教員から転職すると年収が下がる傾向にあります。公務員ならより安定しているので教員の離職率は低いです。

しかし、「年収が低下しても休みが増えて幸福度が増した」「家族と過ごす時間が取れて充実している」など、転職後の満足度が上回るとの回答が非常に多かったです。

実際、私が教員を辞めて後悔したことは、「長期休みがなくなった・社会的な信用が低下した(対人・対金融機関)・生徒に会えなくて寂しい」の3つくらいです。

ストレスがなくなって眠れるようになったり、プライベートな時間ができたりと教員を辞めてよかったことの方が明らかに多いので総合的には「辞めてよかった」ですね。

元教員の転職体験談では私を含めた6人の先生が転職に至るきっかけや苦労、転職後の思いをご覧いただけます。

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教員におすすめの転職先|年代別に紹介

教員におすすめの転職先|年代別に紹介

教員向けのおすすめ転職先を年代別に紹介します。

教員のおすすめ転職先

20代教員の転職先は未経験や異業種も可能

20代教員なら未経験・異業種の転職先でも十分にやっていけます。

女性に人気の事務職はもちろん、教員のコミュニケーション能力を活かして営業職に転職するのもおすすめです。

教員のストレス耐性とホスピタリティを活かせる介護職や保育士も向いています。

またIT企業は業界自体に勢いがあるため求人も豊富。情報の先生ならシステムエンジニア(SE)やプログラマーなども視野に入りますね。

20代教員の転職の成功のポイントは下記でまとめているのでご覧ください。

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30代教員の転職先は教育系企業か異業種

30代教員の転職先は教員経験を活かせる教育関係の企業か、異業種も可能です。

とくに30代前半なら異業種への転職も十分可能性ありです。

一方、30代後半になると未経験の職種への転職は難しくなってきます。

教員経験を活かせる塾講師や学童保育指導員、介護職ITなどの求人が豊富な職種、取得している資格や強みを活かせる仕事がおすすめです。

30代教員の具体的な転職先や転職成功のコツを下記で詳しく解説しているのでご覧ください。

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40代なら教員経験を活かせる転職先が吉

40代教員には教員経験を活かせる塾・スクール講師や学童保育指導員などの転職先がおすすめです。

40代から未経験の職種に転職するのは難しいですが、人材不足の業界や人脈(コネ)を活かせる仕事ならば可能性はあります。

40代教員の転職のコツは、下記で詳しく解説しているのでぜひご覧ください。

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教員から転職する際の注意点3つ

教員から転職する際の注意点3つ

教員の転職活動の注意点を3つ解説します。

教員の転職活動の3つの注意点

  1. なるべく在職中に転職活動を始める
  2. 学校関係者に転職活動のことを口外しない
  3. 教員の仕事に支障が出ないようにする

①なるべく在職中に転職活動を始める

「今すぐに教員を辞めたい」「忙しすぎてまったく転職活動ができない」場合を除き、なるべく転職活動は在職中に始めましょう。

退職後の転職活動は収入がなくなって金銭的・精神的に焦りがち。「どこでもいいから転職先を決めよう!」と転職に失敗する可能性が高まります。

また、転職活動をしてみたら「意外と教員の仕事も悪くないかも?」と教師を続けたくなるかもしれません。

教員以外の仕事を知るためにも在職中から転職活動を始めてみましょう。

②学校関係者に転職活動のことを口外しない

学校関係者(生徒や保護者など)に転職活動しているウワサが広がると、日々の仕事がやりにくくなります。

「俺たちが嫌だから転職するんでしょ?」「辞める気だから授業が適当だよね」なんて軽口をたたかれたら不本意なので、口外しないのが得策です。

また、報告する前に管理職の耳に入るリスクがあるので、職員室で同僚の先生に転職の話をすることも控えるのが吉です。

③教員の仕事に支障が出ないようにする

在職中に転職活動を進めるときはスケジュール管理をして教員の仕事に支障が出ないようにしましょう。

「企業面接を忘れていた!今日は学校を休む!」なんてことのないように、スケジュール管理は必須です。

教員におすすめの転職エージェントを活用すれば企業とのスケジュール調整も行ってくれるので、本業に支障のないペース・日程で転職活動を進められます。

教員辞めるっていつ言う?管理職・教職員・生徒に退職を伝えるタイミング

教員辞めるっていつ言う?管理職・教職員・生徒に退職を伝えるタイミング

教員からの転職先が決まったら次は円満退職に向けて注力しましょう。

とくに「教員を辞めることをいつ言うか」は円満退職の最重要ポイント。管理職や教職員、生徒に退職を伝えるタイミングは下記の通りです。

教員が退職を伝えるタイミング

それぞれ解説しますね。

管理職にはできれば3か月前(遅くとも1ヵ月前)には伝える

円満退職を目指すなら、後任の先生探しを考慮して管理職にはできれば3か月前(遅くとも1ヵ月前)までに伝えるのが親切です。

1ヵ月前や数日前、年度末(3月31日)に突然辞めていった先生もたくさんいましたが、やはり管理職だけでなく、教職員や児童生徒からの心象は悪かったです。

そして私立学校の場合は、できるだけ早めに伝えてもらった方が後任者の募集を長く出せるのでいい先生が見つかりやすいです。

後任者選びは学校に残られる先生方や生徒への影響が大きいので、慎重にしていただきたいもの。

管理職とトラブルを避けるためにも退職が決まったらできるだけ早めに(遅くとも1ヵ月前までに)伝えるのがベストです。

非常勤講師の方だったら秋(11月頃)に次年度の面談があると思うので、その時に伝えるとスムーズです。

また、いつまでに退職を伝えるべきかは各自治体や各学校の規則を一度確認してみてください。

いつまでに退職を伝えるかは自治体や各学校の規則を要確認

  • 公立の教員の退職時には「任命権者(教育委員会)の同意・手続き」に時間がかかる
  • 私立では各学校の就業規則で退職を申し出る期間が規定されている場合がある

公立の先生の退職には教育委員会の同意(手続き)が必要

まず、公務員の場合は退職届を出してもすぐに辞められません。

公務員の退職には任命権者(教員なら自治体の教育委員会)による同意・手続きが必要です。

公立の先生の場合、教育委員会に提出した退職届が受理(処理)されるまで一定時間かかります。

民間企業のように2週間前に退職を申し出ればすぐ辞められるわけではなく、任命権者の手続きの完了を待ってからの退職となるので、余裕を持って行動しましょう。

たとえば、東京都の規則では「退職を希望する10日前までに届け出をするように」となっています。

(退職)
第十四条 職員は退職しようとするときは、特別の事由がある場合を除き、退職しようとする日の前10日までに、退職願を提出しなければならない

東京都教育委員会職員服務規程

転職先が決まっている場合は期日までに退職できないと困るので、遅くとも1ヵ月前までには各書類を提出した方がよさそうです。

退職したい日までに間に合うか心配なときは、一度教育委員会に問い合わせてみてください。

私立では各学校の就業規則で退職を申し出る期間が規定されている場合もある

私立学校の先生が退職を伝える時期については、一度就業規則を確認してみてください。

基本的に私立の場合は民間企業と同じなので遅くて14日前までには辞意を伝えればOKだと解釈できます。弁護士の解説を引用します。

具体的な退職手続として民法が定めているのは、「各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する」(民法627条1項)という点です。
要するに、労働者は、使用者に対して、 2週間前に通知をすれば退職できるのです 。

なお、就業規則等で2週間より長期間の予告期間を定めているケースについては、この予告期間をどのように考えるのか判例や学説でも考え方は確立していません(2週間以上の予告期間を定めた規定は無効と考える立場も、1ヶ月程度であれば有効であると考える立場もあります)。

Yahoo!仕事カタログ

しかし、就業規則で2週間より前に退職を伝えないとダメ!と定めてある場合は、判例がないのでわからないのだそう。

一方で、民法より優先される可能性は低いと主張する弁護士もいます。

いずれにしても、辞めることが決まったらすぐに伝える方がトラブルになりにくいです。

事務の先生や学年主任・教科主任にはすぐに退職を伝える

学年主任、教科主任、一緒にクラスや科目を担当している先生には、引き継ぎがあるのでできるだけ早く伝えた方がいいです。

事務職員の方にも退職が決まったらすぐに伝えましょう。退職に関する各種書類の提出、手続きを間に合わせないといけないからですね。

しかし、その他の教員には無理に全員に伝えなくても大丈夫。大規模校の場合、あまり関わらない先生も多いですよね。知らせたい方だけでOKです。

児童生徒に退職を伝えるなら最後の授業

児童生徒に話すのは最後の授業(引き継ぎのとき)という先生が多いです

生徒が大なり小なり混乱しても、翌日からいないとなると影響が最小限に抑えられます。

みずき

私の場合は退職時に体調不良だったので直接挨拶ができませんでした。辞めることを伝えない(伝えられない)先生も結構いますね。

教員の転職の流れを把握して早めに転職活動を始めよう!

教員転職の流れ(転職活動のやり方)まとめ

教員の転職活動の流れを解説しました。

この記事のまとめ(タップで好きなところに戻れます)

教員から転職する時期は圧倒的に3月(年度末)が多いですが、年度途中でも手続きを踏めば可能です。

転職したい時期から逆算して余裕をもったスケジュールで転職活動を始めましょう。

転職サイトだけでなく、無料で転職サポートを行ってくれる転職エージェントを使えば転職活動の強い味方になってくれます。

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※上記の記事はキャリアクラス転職様の教員から転職して後悔する主な原因は?民間企業への転職を失敗させないために取るべき行動を紹介にて掲載されました。

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この記事を書いた人

元高校教員(社会科・非常勤・7年)の在宅ワーカー | 主な勤務校は偏差値30台の教育困難校 | 出産を機に退職 | 在職中・現在合わせて10社以上の転職サービス(転職サイト・エージェント)を利用 | 教員時代は教師を辞めたい若手教員の相談に乗ってました | 教員からの転職情報・教員生活に役立つ情報を発信します。

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